マツダのクオリティに対する危うい姿勢が垣間見える?
- マツダのクオリティポリシー(明文化されたものあるの?)
- 既存ユーザーより新規ユーザー獲得に走る姿勢は、時として無責任な商品開発・商品リリースになりかねない。
- 大昔のコンピューターは客先で本当のデバッグが始まる。顧客は否応なくコンピューターメーカーの商品開発の手伝いを余儀なくされていた。今は特殊な領域を覗いてそういうことはない。
- しかし、今回のような対応が、マツダのクオリティポリシー(明文化されたものあるの?)の具現化の一つなら顧客信頼の観点からも危ういものが感じられる。
- 拙速の付けはだれが払うのか?。最も大事なカテゴリーの一つである先行ユーザーはがっかりさせられるのか、満足させられるのか。その差は大きいだろう。
- 検証と熟成が不十分なまま商品化されているのではないか。その疑いが消えない。CX-5及びマツダコネクトの初期品質が悪いのは理由があるのだろう。そう思わされる。
- 興味深いニュース記事が紹介されていた。この記事は日付が見当たらないと思っていたらURLが日付になっていた。あまりストレートではないがマツダの姿勢に疑問を投げているのは業界の健全性を大事にしたいと思う記事主の思いだろう。
http://carview.yahoo.co.jp/author/sinya_yamamoto/20160131-50000080-carview/
山本 晋也自動車コミュニケータ
エンジン制御プログラムのアップデート時代に期待
2015年2月27日にデビューしたマツダの新型車「CX-3」は日本仕様ではディーゼルエンジン専用車という非常に攻めた商品企画といった印象でしたが、1年も経たず、2015年12月24日にマイナーチェンジを実施しています。その内容は、ディーゼルエンジンのノック音を軽減するナチュラル・サウンド・スムーザーの全車標準装備(マイナー前はメーカーオプション)したほか、DE精密過給制御なるリニアリティを増す制御への変更などが「マツダの最新のクルマづくりの考え方、技術を反映させ、SKYACTIV-D1.5の進化や、走りの質感向上を中心に、お客さまにお届けする価値の熟成、深化を図りました」となっています。
デビューから10か月での進化というのは、メーカーとしての妥協を許さない姿勢、積極的な商品力アップという意味では評価されるのでありましょう。しかし、逆にいえばデビューを遅らせてでも、もっと進化させた状態でローンチすべきだったのでは? という疑問も浮かんでくるわけです。もちろん、同じタイミングでマイナーチェンジしたデミオのディーゼルエンジンにだけDE精密過給制御を採用するというわけにはいかないという事情もあるのかもしれませんが。
だとすれば、マイナーチェンジ前の車両には制御プログラムのアップデート(無料が理想)をすればいいのでしょうが、そうした声はメーカーから聞こえてきません。技術的には可能であるとか、ディーラー単位ではリプログラミングに対応しているという話もあるかもしれませんが、そうであればメーカーはアピールすべきだと思うのです。
スマートフォンやパソコンでも機能を高めるためのアップデートは日常的に行なわれている昨今、こうした姿勢というのは、せっかく高まったブランドへのロイヤリティを損なってしまうのでは? 自販連のデータによれば2015年に販売されたCX-3は30,020台に達しています。3万台もあるから簡単にアップデートには対応できないという事情もあるのかもしれませんが、その3万台のリセールバリューを高めることはメーカーにとってもプラスなはず。そうしたアップデートをポジティブに受け取る市場になっていると感じるからこそ、マツダに限らず自動車メーカーが積極的にアップデート(リプログラミング)をアピールする時代になっていくことを期待したいのです。
/
新たに「DE精密過給制御」という、軽負荷領域でのアクセル操作に対してクルマがリニアに反応するよう緻密なエンジン制御も行いました。これら機能向上を通じて、素直で思い通りの走りが深まり、より「人馬一体感」がお楽しみいただけます。
出展:「マツダ CX-3」を商品改良
この記事は個人の見解であり、carview!の見解ではありません。
///