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【見たままのマツダ】 関東マツダ営業事例・CX-5商品レビュー・その他

お客様相談センター/コールセンターK氏は顧客の声を受け止めることに消極的でした。止むを得ず、Webサイトを利用して、マツダクオリティに取り組む全てのマツダの人に直接メッセージを届けることにしたものです。内容は適宜更新されます。レビューを含め全ての記事に目を通すことをお奨めします。/2016.01/

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マツダCX-5大成功は諸刃の剣(もろはのつるぎ)。経営陣は成功を次の飛躍の基盤にできただろうか。継続レビューで見えて来るのは不安の未来かも知れない。/2017.01/

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交換した2016年モデルは絶好調だがマツコネ問題だけはクリアできない。今年こそはマツダコネクトアップグレードオプションに期待したい。/2018.01/

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止まらないオイル漏れ!そろそろ深刻だ!重大事故?

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止まらないオイル漏れ!そろそろ深刻だ!重大事故?
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  1. オイル漏れが検出されてから酢でい数か月経過している。その間、ターボチャージャー交換など何度か修理を行った筈だが、依然修復に至らない。初期不良品に違いないことが証明されたようなものだ。
  2. 他にも色々問題が出ている。
  3. 店長と担当営業のフライイング営業、超失礼な営業の数々に加えて、不良品を届けてくれて、腹立たしい限りだ。おまけに追加費用まで請求されてしまった。知らぬ間にヤバイ人たちと付き合っているのだろうか。恐ろしいことだ。
  • 中古車を買ってもこのようなことはないだろう。
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しかし、
  1. オイル漏れがどのように進展するかによっては、重大事故に見舞われないとも限らない。不測の事態ではどのように責任を取るつもりだろうか。「想定外でした」で済ますつもりなんだろうか 。サービスがいくら頑張っても製造品質の問題なら限界がある。出荷前の点検も不十分なまま、例のフライイングでプロセスがスキップして出荷された不良品に違いない。
  2. カーエレクトロニクスの部分、マツコネの部分もトラブル続き。
  3. この車に乗り続けて本当に大丈夫か心配だ。不適切営業の後始末もあるが、車自体の品質が懸念される。自分の安全まで脅かされているのではないか。
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  • 小飼社長も西山社長も、営業現場片隅の些細な事例として放置しないで真剣に向かい合って取り組んでほしい。 マツダ品質システムに「綻び」があることを理解すべきです。経営責任者なのだから。

マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit


マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit

  • cockpit
  1. こういうページがマツダサイトに用意されていることに気づかなかった。その担当の顔が一部でも見えたことは良かったが、現実とのあまりにギャップに驚くし、彼らは経営者とともに責任ある行動をとるべきだろう。
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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/



マツダはつねに、人とクルマがつながりあうためのドライビングポジションを追究しています。
安心して安全に走りを楽しむためにクルマの構造はどうあるべきか。
理想的なインターフェイスとはどんなものか。
その人間中心の思想は、クラスを問わずにデミオからアテンザまで、
我々が世に送り出す、すべての新世代商品に込められています。
どんなに進んだ技術を載せたとしても、それがドライバーと寄り添うことができなければ、
決してマツダが目指す「走る歓び」は生まれません。
人とクルマがつながる場所に、すべての英知を結集する。
マツダならではの人間中心のドライビングポジションは、そうして生まれます。

CONCEPT -人間中心の設計思想-

向かうべき理想を明確にすれば、そこにいたるまでの課題も明確になる。
部門を超えた共同作業が不可能を可能にし、マツダの考える理想的な運転環境を実現。
そこから生まれる“人馬一体”の感覚は、CX-5以降の新世代商品に反映されている。


マツダのクルマづくりの基盤を貫く、人間中心の設計思想。
車両開発本部 本部長
冨田 知弘
(2015年8月31日時点の役職)

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人間特性の研究から生まれた、マツダ独自の視界性能。
車両実研部
中村 誠之

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人間特性の研究から生まれた、マツダ独自の視界性能
HMIの基準も、やはり“人”でした
統合制御システム開発本部 大池太郎

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理想の走りは、理想のドライビングポジションから生まれる
車両実研部 大坪智範

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なによりも安全であること。それが、「走る歓び」の基本
マツダのヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)

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子どもの安心のために、子ども視点のクルマづくり
マツダのキッズデザイン賞 受賞技術

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/cockpit.html

マツダコクピットは只の願望?(2)cockpit/thought/hcd
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/2cockpitthoughthcd.html

マツダコクピットは只の願望?(3)cockpit/thought/view
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/3cockpitthoughtview.html

マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/4cockpitthoughtuserinterface.html

マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/5cockpitthoughtdrivingposition.html

マツダコクピットは只の願望?(6)cockpit/safety/hmi
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/6cockpitsafetyhmi.html

マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
http://mazdacx5casestudy.blogspot.com/2016/05/7cockpitsafetykids.html

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マツダコクピットは只の願望?(2)cockpit/thought/hcd


マツダコクピットは只の願望?(2)cockpit/thought/hcd

  • thought/hcd
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  1. hcdって何だろう?。まさか"Human Centered Design"でもあるまい。常に古くて新しい命題だから、今はどのように人間中心を考えるべきかの中身が入ってこないと、単に良い車と言っているに過ぎないことになる。
  2. thoughtって何だろう?。コンセプトなら本質的なアプローチを示しているが、thought(思想?)としていては着地とのギャップが大きすぎる。息切れしてしまうだろう。
  3. 記載内容を見ると、CX-5のセールスポイントを理解できる一方で、只の一点豪華主義の車でしかないことが分かる。他社の物まねはしないという意味は普通のこともできない欠陥品とはなかなか理解しないものだ。
  4. エンジンルーム一流、コクピット三流の印象を持っているが、ここに記載されていることはその証明のようなものだ。コクピットがどのような空間か、全く理解していない。この思想の前提だと馬(車)は直ぐに疲れてしまうだろう。騎手も疲れてしまう。
  5. まったく人間中心になっていない。広島には高速クルージングするような道はないのだろう。困ったものだ。
  • 人間中心と言えば済む話ではない。其れを設計標準にどのように落とし込むかが問題だ。それが技術力だ。コクピット設計のミスは中核技術の一つマツダコネクトがハイライトされて説明されていないことが証明している。

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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/thought/hcd/

マツダのクルマづくりの基盤を貫く、
人間中心の設計思想。

車両開発本部 本部長
冨田 知弘
(2015年8月31日時点の役職)

マツダの目指す“人馬一体”の走りには、クルマからの反応を正確に感じ取りながら、クルマをスムーズに操作できる快適な運転環境が不可欠です。
この実現のために、マツダが長年取り組んでいるのが“人間中心の設計思想”。
人間がクルマに合わせるのではなく、人間に合わせてクルマをつくるというマツダならではのアプローチです。
独自のクルマづくりを可能にした発想や取り組みとは。車両開発本部長の冨田知弘(役職は2015年8月31日時点)が語ります。

理想的な姿勢を把握することから、新しいクルマづくりは始まった。

「マツダには昔から“クルマは走って楽しむもの”という企業風土がありました。そこから“人馬一体”という考え方が生まれ、乗る人の感覚を重視したクルマづくりを進めてきたのです」。しかし、現在の“人間中心の設計思想”と呼べるレベルにまで到達するには時間を要しました。「気持ちのよい走りを追究していたとはいえ、当初はどうして気持ちがよいと感じるのか、その理屈はよくわかっていませんでした。それでも検証を重ねるうちに、人間にとっての気持ちのよい走りを体系的につかめるようになってきたのです」。

「まず人間はリラックスした姿勢でいると疲れにくく、素早く反応できることがわかってきました。これをふまえ、さまざまな人間のリラックスした姿勢の関節の角度や筋肉の状態を測定し、数値化しました。視界についても、さまざまな人間の視野角や視点移動などを測定し、人間にとってクルマの運転に理想的な状態とは何かを理論的に把握していったのです」。向かうべき理想が明確になれば、そこにいたるまでの課題も明確になる。理想を実現するための技術的な道筋が見えたことで、人間中心のクルマづくりは本格的に動き始めました。
部門を超えた共同作業が、快適な運転環境を備えたクルマを実現。

リラックスした姿勢で運転できること。一見当たり前と思えるこの命題にそったクルマづくりには大きな課題がありました。「脚を自然に伸ばした位置にペダルを置こうとすると、前輪のホイールハウスの出っぱりが邪魔になります。ならばと前輪を前に出そうとすると、今度はエンジンの位置に支障が生じ、別のユニットにも影響が出る。つまり、問題はクルマ全体の構造におよぶのです」。

人間中心のクルマづくりは、部門を超えた共同作業や調整が必要となりました。冨田らはエンジンやトランスミッション、ボディ、シャシーなどの開発者とともにクルマの構造や各ユニットの配置を徹底的に見直し、解決策を考え続けました。前輪を前に出し、ミリ単位で各ユニットの位置を調整して、パズルのように配置。何度も検証を重ねてスペースを確保することで、最適なペダル配置を実現しました。まさに快適な運転環境を備えたうえでクルマを構成する、人間中心のクルマづくりをカタチにしたのです。

人間中心の設計思想はさらなるメリットも生み出しました。「タイヤを前に出すことにより、エンジンと乗員の足元空間との間に余裕ができたので、容積の大きな4-2-1排気システムを搭載できたこと。さらにタイヤの位置をボディの四隅に近づけたことで、クルマのプロポーションもより美しくなりました」。それは理想を追究することで課題を明確にし、さらに課題を効率的に解決できるアイデアを模索し続けた、開発者たちの探究心のたまものでした。

人間中心の設計思想は、すべての新世代商品に反映されている。

人間中心の設計思想は、今ではマツダのクルマづくりの基盤をなすものです。種類や大きさが異なるクルマを、すべて同じ設計思想でつくる。そこにはどんな工夫があるのでしょう。「まずは人間が運転しやすい環境を第一に考える。この思想があるから、どの車種にもそのための設計や装備が施されています。一般的には上位グレードのみに搭載されることが多いオルガン式アクセルペダルやステアリングの前後・上下調整機構をデミオにまで採用できたのは、この思想があったからです」。

そのうえで、実際のクルマづくりの現場にも工夫があるといいます。「生産の観点からいうと、車種が増えれば当然効率は下がります。でも効率は下げたくない。そこから『フレキシブル生産』という考え方が生まれました」。それは、車種ごとに変える部分と変えない部分を決めることで、ひとつの生産ラインでいくつもの車種を製造できるようにするというもの。「“固定”と“変動”と呼んでいますが、固定するのはこの部分、変動するのはこの部分で数値はこれ、という決めごとさえ設定しておけば、さまざまな車種に対応できる。そんな生産体制を整えているのです」。

そしてこの取り組みが、異なるクルマを同じ設計思想でつくることにつながります。「変わらない基本があって、変えるところは変えるというやり方なので、CX-5以降の新世代商品はどれも座った感じにさほど違いはないはずです。デミオでも、ロードスターでも、CX-5でも違和感はなく、ペダルも自然な位置に配置されています」。その運転のしやすさは、人間中心の設計思想が貫かれているからこそ実現した“マツダらしさ”の大切な要素です。

他メーカーのモデルを目標にしたクルマづくりなどでは決して到達できないマツダ独自の“人馬一体”の感覚は、こうして生み出されているのです。「でも最後はやっぱり人の感覚なんです。人間中心ですから。理論上の数値と体感の違いを行ったり来たり。理想の追究に終わりはありません」。冨田は、課題に取り組むことが楽しくてしょうがないという表情を見せ、豪快に笑いました。

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
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マツダコクピットは只の願望?(3)cockpit/thought/view
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マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
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マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
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マツダコクピットは只の願望?(3)cockpit/thought/view


マツダコクピットは只の願望?(3)cockpit/thought/view
  • view
  1. 視界は極めて悪い。SUVは見下ろしで視界は良い筈なのに駄目だ。右斜め前方は最悪。右折時や右カーブ運転時の安全確認は常に不安と隣り合わせ。外観デザインを優先させる開発手法だから問題があっても言い出せなかったのか。ピラーの形状改善を提案すべきだった。マツダの技術者間の力関係は分かるが、マツダデザインは安全を置き去りにしているのも不味いでしょう。
  2. 左やや後方はピラーとヘッドレストが重なって視界が悪い。深刻ではないが閉塞空間の印象になってよくない。
  3. 前方視界は、最近の安全設備でやはり窮屈になっている。ルーフ活用を考えるべきだが、古典的なデザイナーは抵抗するだろうね。
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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/thought/view/01/

人間特性の研究から生まれた、マツダ独自の視界性能。
車両実研部
中村 誠之

クルマの運転環境に最も必要とされる前提条件。それは良好な“視界”です。マツダは運転する人間の身体や目の特性を徹底して研究することで、独自の視界性能を追求。CX-5以降の新世代商品に積極的に取り入れています。クルマの運転を安全に楽しむために開発陣が追求してきた視界性能の考え方や技術について、車両実研部の中村誠之が説明します。
“人間にとって見えるとはどういうことか”。マツダの考える良好な視界のあり方を定義。

人間の知覚情報の約8割は視覚によるものといわれています。つまり人間は見ることで多くの情報を入手し、それをもとにさまざまな活動を行っています。クルマの運転も同様です。ドライバーに運転環境に応じた適切な視覚情報を与えることのできる優れた視界性能が、安全で快適な走りをもたらします。「視界性能を考えるにあたって、我々は“人間にとって見えるとはどういうことか”を徹底的に研究しました。これをふまえ、運転における良好な視界のあり方を定めていったのです」。

画像:“人間にとって見えるとはどういうことか”。マツダの考える良好な視界のあり方を定義。

「マツダの考える良好な視界とは、“自然な運転姿勢のままで、身体の負担なく見たいものが見える”という状態です。あくまでもドライバーである人間が発想の原点なのです。ドライバーが我々の推奨する理想的なドライビングポジションをとり、目線を安定化させる。そして、ごく自然な姿勢で運転する。その目線の範囲内にドライバーの見たい視覚情報がしっかり確認できるよう視界をデザインしました」。このように理想の視界性能を、運転する人間の体の特性に基づいて開発していきました。
ドライバーはもちろん歩行者の安全も守る、人間特性から発想した3つの視認性。

人間を中心に発想したマツダの視界性能は、(1)パノラマ視認性、(2)連続視認性、(3)夜間視認性、大きくこの3つの視認性を追求しています。

(1)パノラマ視認性:見開きのよいワイドな前方視界を実現

画像:見開きのよいワイドな前方視界を実現した、“パノラマ視認性”。

1つめの“パノラマ視認性”は、ワイドな視界をフロントウインドーの範囲内で確保するというものです。「目安としては、交差点に差しかかった際、左右の横断歩道を渡ろうとする歩行者が両方ともフロントウインドー内から確認できるようにしています。このような見開きのよい視界を実現するには、左右のAピラーを通常より後方に置く必要があります。この考え方は車体設計に影響を及ぼすもので、エクステリアデザインにも関わってきます。デザイン的にはAピラーは後ろ気味にあったほうがプロポーションの見栄えがいいため、視界の考え方と方向性は一致していました」。

「問題はドアミラーでした。必然的にドアミラーの位置も後方に移動することになり、人間特性をもとに定めた“自然な視野角”を超えてしまう可能性がありました」。中村たちは微妙な調整を重ねることで、ドライバーの身体に負荷をかけることなくワイドな視界を確保するパノラマ視認性を実現しました。

(2)連続視認性①:左折時でも歩行者を発見しやすい視界を確保

2つめの“連続視認性”は、クルマや対象物が動いている状態で視認性を確保するというもの。

「これは、とくに死角の多い左折の際の視認性を追求することで生まれた技術です。具体的には5歳児が横断歩道を渡ろうとしている状況を設定し、Aピラーの前、Aピラーとドアミラーの間、ドアミラーの上、どの位置でも身長の低い子どもの姿が視認できるように視界を設計しています」。

画像:左折時でも歩行者を発見しやすい視界を確保する、“連続視認性➀”。

「重要なポイントは、人間は対象物の全体でなくても、適度な量が見えればその存在を認知できるということ。そして、左右それぞれの目で見ている映像にはズレがあり、それらの映像情報が脳に伝達され統合的に映像を認識しているということです。これらの人間特性を検討のベースとしたうえで、Aピラーやドアミラーのレイアウト、形状を設計しました。具体的には、左目または右目のどちらかで必ず子どもの身体の一部が視認できるように、Aピラーとドアミラーのすき間の幅、そしてドアミラーの高さなどを設定し、子どもの姿を隠すことなく連続して視認できる安全な視界をつくり上げています」。

このAピラーとドアミラーの配置は、子どもの安全を守る技術として高く評価され、キッズデザイン賞の最優秀賞である「内閣総理大臣賞」を受賞しました。

子ども視点のクルマづくり「第8回キッズデザイン賞受賞技術」はこちら

(2)連続視認性➁:コーナーでのより安心感のある走りをサポート

また、カーブを安全に走行するための連続視認性も追求しています。
「ポイントは、ドライバーが前方車両の異常を察知した際、ブレーキを踏み、追突せずに安全に停止できること。そのためには、安全停止に必要な車間距離を確保した少し先の走行空間が視認できることが重要です。さらに、自分の進行方向を確認し、どのような走りをすればいいか判断するには、数秒後の走行空間が視認できることが求められます。我々はこれらの情報を、それぞれフロントウインドー内、サイドウインドー内で視認できるようにしています」。

画像:コーナーでのより安心感のある走りをサポートする、“連続視認性➁”。

このように、コーナリング時の連続的な空間情報を視認できるようにすることで、ドライバーはどのような走りを選択すればいいか、判断しやすくなります。これを中村たちは、比較的きついカーブでも視認できるように設計しています。

(3)夜間視認性:夜間でも安心して走行できる運転環境を追求

3つめの“夜間視認性”は、パノラマ視認性と連続視認性を夜間の走行状況に合わせて適用するというものです。

「クルマを運転する際の視認性は、昼間だけを想定しても意味はありません。照射範囲を自動制御したり、よりワイドな範囲への照射を可能にするALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)や、カーブなどでドライバーが進みたい方向にヘッドライトを照射するAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)を採用することで、夜間も昼間と同じ考え方で夜間に応じた良好な視界を実現することに取り組みました」。

とくにALHは、約40km/h以下での走行時、通常のロービームでは光が届かなかった左右方向を照らし出すワイド配光ロービームなどによって、夜間に歩行中の子どもを視認しやすくする技術として評価され、キッズデザイン賞を受賞しています。

子ども視点のクルマづくり

「第9回キッズデザイン賞受賞技術」はこちら

車両近くの左右境界を拡大

「この3つの視認性は、すべて人間中心の視界性能の考え方から生まれたものです。そしてさらに重要なのは、これらはマツダのクルマづくりの基本をなすものであり、CX-5以降の新世代商品にはすべてこの視界設計の思想が反映されているということです (*) 。デミオからアテンザまでどのクルマに乗っても、我々が長年追求してきた安心して運転できる視界性能を感じていただけると思います」。

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
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マツダコクピットは只の願望?(2)cockpit/thought/hcd
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マツダコクピットは只の願望?(3)cockpit/thought/view
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マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
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マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
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マツダコクピットは只の願望?(6)cockpit/safety/hmi
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マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
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マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface


マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
  • thought/userinterface/
  1. この人がマツコネの担当者なのかな?。概念的なことを並べているので心配した通り只の頭でっかちかも(失礼な表現ご容赦ください)。願望(ニーズ)とシーズをどこでバランスさせるかが技術だが、それだけの力量はあるのだろうか。
  2. レイアウトを工夫するだけでは全く意味を成さないことが分からないのだろうか。一種のべき論で理屈を済ましている。どのように機能させなければいけないか何も掘り下げられていない。
  3. 知らない府県をドライブ中に例えばFM岡山を聞きたいと思ったらどういう手順になるかストローク数が幾つになるか何もチェックしていないだろう。この場合は車を止めてスマホで検索しないと駄目なんだが、縦割りだから関係ないとやるのだろうか。
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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/thought/userinterface/

安全運転と情報操作を両立させる、“ヘッズアップコクピット”という考え方。

統合制御システム開発本部
大池 太郎

高度情報化の進展によって、ドライバーはクルマの中でも多くの情報に触れるようになってきました。これをふまえてマツダは、走行安全性を最優先しながらも、さまざまな情報を扱いつつ、運転にも集中できる“ヘッズアップコクピット”という考え方で、新たな時代のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の開発に取り組んでいます。人間を中心に発想した新しいコクピットのあり方を、開発のリーダーである大池太郎が解説します。
高度情報化時代に対応した、新しいコクピットづくりへの取り組み。

昔のクルマは走るための道具であり、コクピットには運転に必要な装置さえあれば問題ありませんでした。それが、オーディオが装備され、カーナビゲーションが搭載され、インターネットを介した“つながるクルマ”という概念が浸透すると、クルマの中にさまざまな情報が入ってくるようになりました。ドライバーにとっては情報によって快適性や利便性が高まる反面、情報に触れる動作が不注意運転につながりかねないという事態が生じました。

画像:高度情報化時代に対応した、新しいコクピットづくりへの取り組み。

「この状況に対応するため、我々はHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の再点検を進めました。HMIとは簡単にいえば“人と機械をつなぐ機器”のことで、クルマの場合は一般的にはスイッチやメーター、ディスプレイなどを指します。多くの情報をコクピットで扱うことを前提に、ふさわしいHMIのあり方を再度検証したのです」。開発のリーダーである統合制御システム開発本部の大池太郎が語ります。

3つのドライバーディストラクションを、人間を基準にしたアプローチによって低減。

「再点検の基準となったものは、やはり“人”です。クルマを運転するドライバーにとって情報を扱う際にはどういう環境が望ましいのか、そこに立ち返って本来あるべき姿を考えていきました。そうして浮かび上がった問題点が、“3つのドライバーディストラクション”です」。ドライバーディストラクションとは、運転への集中が阻害され、注意が散漫になること。大池たちはその要因を検証し、それらを最小化するための考え方や技術をHMIに取り入れることで、新しいコクピットづくりに取り組んでいきました。

3つのドライバーディストラクションとは、(1)前方道路から“心”が離れること、(2)前方道路から“目”が離れること、(3)ステアリングから“手”が離れること。それぞれの運転への不注意状態をどのように低減するのか、具体的なアプローチを解説していきます。
“意識のわき見”を防ぐため、レイアウトを整理

画像:3つのドライバーディストラクションを、人間を基準にしたアプローチによって低減。

まず1つめは、前方道路から“心”が離れること。「これはいわば“意識のわき見”です。例えば何かを見つめている時、近くに別の何かがあれば、ついそれを見てしまう。距離が近いことが要因です。同様に、強い刺激や興味深いものを見てしまう。こういう意識のわき見につながる要因を整理し、情報を明確に分けてゾーン配置することが1つめのアプローチです」。

「具体的には、走行情報は視線移動の少ないドライバーの正面のゾーンに配置し、快適・利便情報はダッシュボード上のセンターディスプレイに集約しています。運転に必要な情報とそれ以外を明確に分離することで、不必要なものに意識を奪われないようなレイアウトとしています」。
ディスプレイの工夫で“見るわき見”の時間を最小化

そして2つめは、前方道路から“目”が離れること。「これは意識的にコクピット内の表示などに目を移すことで、いわば“見るわき見”です。この見るわき見には、①前方から視線を移動する、②焦点を合わせる、③表示内容を判読する、という3つの段階があります。これらに要する時間を最小化することが2つめのアプローチです」。

「①視線移動時間の短縮は、センターディスプレイを視界の妨げにならない程度にできるだけ上方に配置することで対応しています。2013年のアクセラ以降の新世代商品では見下ろし角を15度にまで小さくし、視線移動の短縮を図っています」。

「②焦点調節時間の短縮のために、アクティブ・ドライビング・ディスプレイを開発しました。これは人間の有効視野の範囲内に小さなディスプレイを配置することで、前方道路を見ながら走行情報も確認できるというHMIです。そしてその情報をドライバーの約1.5m前方に虚像表示することで、焦点を合わせる時間を最小限で済むようにしています」。

「③表示判読時間の短縮に関しては、ドライバーからセンターディスプレイまでの距離を考慮して、見やすい文字の大きさや行間などを定め、そのうえで情報を適切に表示できるディスプレイのサイズを決定しています。また選択リストの数などは、心理学的によくいわれるマジカルナンバー7±2(人間が一度に把握できる数は7プラスマイナス2までという考え)を適用し、一目で把握しやすい表示内容としています」。

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
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マツダコクピットは只の願望?(2)cockpit/thought/hcd
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マツダコクピットは只の願望?(3)cockpit/thought/view
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マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
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マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
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マツダコクピットは只の願望?(6)cockpit/safety/hmi
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マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
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マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition


マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
  • drivingposition
  1. ここは比較的よく考えられていると言いたいが、マツダの品質へのアプローチの欠点が出ていることにやはり気付くべきだ。
  2. シートポジション、シート形状、シート素材まで考えられているとは思えない。背中がするする滑る印象は適切な選択がなされていないのだろう。
  3. 加えて、ハンドルの素材もするする滑りやすいもので、ポジションとしての落ち着きが得られない。
  4. メーター類はハンドル越にみるのは見づらい時があることも十分な検討の結果か分からない。
  5. 視界の悪さについても、この担当は問題提起すべきだが、恐らく縦割りの開発体制では限界があるのだろう。
  6. カップホルダーに飲物を入れたり出したりする場合、スムーズな手の動きにならないことも指摘すべきだったが考慮のないままにリリースさせてしまった。
  7. アクセルとブレーキの言費だけを上手に決めてもmそれでは仕事の半分にもならない。
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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/thought/drivingposition/

マツダの理想の走りは、理想のドライビングポジションから生まれる。

車両実研部
大坪 智範

意のままの走りとドライビングポジションには、きっと深い関連がある。
そう考えた大坪智範や上村裕樹などマツダの研究者たちは、10年以上もの間、研究を続けてきました。
理想的なドライビングポジションとは何かを追究し、適切な関節の角度を検証するなど、地道な努力を重ねる毎日。
その活動は、今やマツダのクルマづくりの核をなす思想として、重要な役割を果たしています。
自然な操作を生むための、人間中心のクルマづくり。

クルマに乗り込んで、あなたはまず何をしますか? シートの位置を確認する。ステアリングを合わせる。そんなドライビングポジションというものに強いこだわりをもち続けている開発者がいます。車両実研部、大坪智範。マツダのクルマづくりの核ともいえる理想のドライビングポジションについて、長年研究を重ねてきた中心人物です。「10年以上前のことですが、いいクルマをつくるためのポイントは何か、さまざまな部署に聞いてまわったことがあります。そこでたどり着いたのが、ドライビングポジションなのです」。

車両実研部 大坪智範

「人間をどこに配置するか。それによってエンジンやタイヤ、キャビンといったクルマの構成が変わります。人間を中心に考えれば、アクセルやブレーキ、ステアリングも自然な場所に置けるので操作がしやすくなる。そして安全性の向上にもつながる。その時、これはマツダが伝統的に追究してきた“人馬一体”の走りとつながるのではないかと気づいたのです」。ドライビングポジションこそが、マツダの理想の走りの基礎。以後マツダは、この“人間中心の考え方”を設計思想の根本におき、クルマづくりに取り組むことになります。
3つのステップで、理想のドライビングポジションを実現。

大坪は、ドライビングポジションの考え方を根本から見直しました。「人間は適応力が高いので、どんな道具でもある程度は使いこなせます。でも道具に合わせていると、身体に負担が生じミスしやすくなるか、ドライバーの能力を最大限に引き出しにくい状況になります。だから、ドライバーにとって最もいい状態を作ることを考えました」。そして現在、大坪が率いる開発グループは、3つのステップによって理想のドライビングポジションの実現に取り組んでいます。
リラックスした状態こそ、素早く正確に動け、しかも疲れにくい。

3つのステップで、理想のドライビングポジションを実現。

まず1つめは、“理想のドライビングポジションとは何かを規定する”こと。「人間の体は、無駄な力が抜けたリラックスした状態のほうが素早く正確に動けます。さらに、そういう状態は疲れにくいことも重要です。つまり、瞬時に適切な動作ができるようサポートし、そのままの体勢でいても疲れにくい。そんなリラックスした状態を理想のドライビングポジションとし、それぞれの関節の角度を規定していったのです」。

また、理想のドライビングポジションを考えるにはもうひとつ要素が必要となります。「それは目線です。つまり、どこを見るかということ。人間は高速道路を走る時は遠くを見つめ、市街地などを走る時は近くを見ます。速度や状況によって目線の位置は変わるのです。この遠くと近く、両方の目線を満たすエリアを“アイラインゾーン”と呼び、理想のドライビングポジションを規定する重要な要素としました」。

ドライビングポジション

人間に合わせて操作ユニットやシートを配置。

ドライビングポジション

そして2つめのステップは、“理想のドライビングポジションに合わせて操作ユニットを配置する”こと。「理想のドライビングポジションを保ちながら、自然に足を伸ばすとアクセルとブレーキがある。そのようにペダルを配置しています。これを実現するために、CX-5以降のマツダ車は前輪のホイールハウスを前に少し移動しています。まさに人間に合わせてクルマの設計を変えているのです。さらに、体格やアイラインゾーンの違いに関わらず、多くの人が最適なドライビングポジションを確保できるように、シートやステアリングの前後・上下の調整範囲も決定しました」。

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
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マツダコクピットは只の願望?(2)cockpit/thought/hcd
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マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
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マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
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マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
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マツダコクピットは只の願望?(6)cockpit/safety/hmi


マツダコクピットは只の願望?(6)cockpit/safety/hmi
  • hmi
  1. このHMI領域はマツダ最大の欠陥領域だろう。この要因はこのページを見れば直ぐに分かる。主管エンジニアが存在しない。少なくとも全体のコンセプトを具現化する責任者が不在なのだ。仮にいたとしても下っ端(失礼表現はご容赦を)エンジニアだろう。HMIを縦割りで進める愚かさも知らないのだろう。
  2. ストローク(ステップ)の多い操作はサイト記載と全く逆の状況だ。
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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/safety/hmi/

「人間中心設計による安全走行」マツダのHMIに込められた想い

安全走行を最優先に考え、人間中心設計に徹することで、さらに深まる「走る歓び」の世界を提供していく。
それがマツダの目指す「HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)」への考え方です。

マツダのHMIに込められた想い

マツダは、なによりも「走行安全性」を最優先としています。
安全をしっかりと確保してはじめて、快適性や利便性を高めることができるのです。
マツダでは、ドライバーや同乗者など、クルマの“中にいる人”はもちろんのこと、歩行者などのクルマの“外にいる人”にとっても安全なHMIでなければならないと考えています。

すべての人が、安全であること。その上で、多彩な情報を楽しく使えること。マツダのHMIは、この想いのもとに設計されています。

優れたHMI実現のための3つのポイント

「迷い」の最小化

視線を動かしていなくとも、「あれを動かすにはどこを押すんだったかな・・・」というような、運転操作以外のことに意識を取られることがあります。また、操作をするために「スイッチはどこだったかな・・・」と手探りしてしまうようなこともあります。

運転に集中するためには、「迷い」がなく、直感的に、自然に操作ができる設計が重要です。

「脇見」の最小化

クルマからの情報は、主にメーターやディスプレイなどへの“表示”によってドライバーに伝えられます。その情報を確認するためには、当然ながら視線を道路からディスプレイ等に移さなければなりません。

“安全”のための第一歩として、この道路を見ていない「脇見」の時間を最小限にする必要があります。

「体への負担」の最小化

スイッチを操作するためにシートから体を大きく動かしたり、不自然な姿勢になってしまっては、安全な走行に影響を及ぼします。

スイッチなどの操作アイテムが適切な位置に、適切な形で、なおかつそれぞれが適切な役割を持っていることが必要不可欠です。
HMIから生まれたHEADS-UP COCKPITコンセプト

マツダは、多くの情報を整理し統合し、スムーズに取得しながら、正しい姿勢で安全に運転できることを追求するヘッズアップコクピットを開発しました。余裕を持って危険を回避するためには、運転に集中できる理想のドライビングポジションを実現することが最も大切であると、マツダは考えます。

HEADS-UP COCKPITを支えるデバイス

アクティブ・ドライビング・ディスプレイ

エンジンONでメーターフードの前方に立ち上がり、車速やナビゲーションのルート誘導など走行時に必要な情報を表示。情報はドライバーの約1.5m前方に焦点を結んで見えるため、視線の移動と眼の焦点調節が少なくて済みます。

センターディスプレイ

ドライバーは視線を下方に大きく動かすことなく情報を確認できます。表示する項目数や文字のサイズ・行間についても、人間工学に基づき見やすさの工夫をしています。

コマンダーコントロール

手もとを見ることなく操れるよう、ステアリングを握っていた左手を自然に下ろした位置に設置。シンプルで使いやすく、機能を覚えやすいボタン配置にしました。

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
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マツダコクピットは只の願望?(4)cockpit/thought/userinterface
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マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
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マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids


マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
  • kids
  1. キッズデザイン賞などの存在は知らなかったが、ライトコントロールが子供安全を守ることに貢献するという視点なんだろうが、ライトが全く上を向かなければ今度はドライバーの安全が問題になる。路上の物や生き物、子供の存在だって認知が遅れることになる。
  2. 眩しくないけれど、遠くまでテラス技術で無ければ中途半端。
  3. それ以前に、設計では上向き照射も可能なんだろうが今の車はオートモードだと下向きオンリー。工場の生産品質が悪いとスペックは発揮できないので問題だ。問題の営業のフライイング出荷をした煽りがこんなところにも来る。対向車が全くいない田舎の真っ暗道でもライトが下向きでは危なくてしようがない。
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http://www.mazda.co.jp/beadriver/cockpit/safety/kids/

子どもたちに、クルマの原体験である、純粋な走る歓びを感じてもらいたい。そして、事故を減らし、子どもを安心して産み育てられる社会づくりに貢献していきたい。この想いで生み出したマツダの安全性能が、キッズデザイン賞最優秀賞を受賞しました。大きくなったら、自分の道は自分で決めて走る、人生のドライバーになってほしいから。マツダはこれからも、子どもたちがいつか走らせてみたいと思えるクルマをつくり続けます。

アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)

誰もがストレスや不安を感じることなく運転を楽しめるよう、面倒な操作なしに夜でも昼間のように前方を見やすい状況をつくり出すのが、ALHの役目。照射範囲を自動でコントロールできるグレアフリー(防眩)ハイビームと、より広い範囲を照射するロービームを組み合わせることで夜間の視認性を高め、ドライバーの危険認知をサポートします。
グレアフリー(防眩)ハイビーム

グレアフリー(防眩)ハイビーム

ハイビームには、4ブロックに分かれたLEDを個別に点灯・消灯できる方式を採用。ハイビームでの走行を基本として、フロントガラスに設置したカメラで対向車のヘッドランプや先行車のテールランプなどを検知すると、その部分を含むブロックのLEDを消灯して照射範囲をコントロール。相手に眩しい思いをさせることなく、ハイビームの優れた視認性を確保できます。約40km/h以上での走行時に作動します。

ワイド配光ロービーム

約40km/h以下での走行時に、これまでのロービームでは光が届かなかった左右方向を、ヘッドライトの外側に備えたワイド配光ロービームで照らし出し、夜間の交差点などでの視認性を高めます。

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マツダコクピットは只の願望?(1)cockpit
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マツダコクピットは只の願望?(5)cockpit/thought/drivingposition
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マツダコクピットは只の願望?(7)cockpit/safety/kids
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マツダに燃費不正問題は存在するか?


マツダに燃費不正問題は存在するか?

最近の自動車の燃費問題に関連してジャーナリストの池田直渡氏のレポートが一般ユーザー啓蒙のために公開されていた。是非オリジナルサイト「週刊モータージャーナル」を閲覧して燃費問題の複雑さを理解しておきたい。実際に読んでみると領域の広さに比べて紙面が少ないので消化不良は否めない。もう少し、斬り込んで欲しかった。


マツダにおける燃費不正は今のところはOEM調達による車種に限られているようだが、品質ポリシーに弛みが出ればいつどこで不正問題を抱え込むか分からない。本サイトのCX-5レビューでも分かるようにマツダの品質ポリシーや内部統制には疑問点も少なくない。これらはいつ燃費問題として顔を出すことになるか油断できないものだ。

縦割り業務に安住することなくワンマツダの意識を持ってどの部署であれどの問題であれ改善に向けたトリガーを発することが出来なければいけない。

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http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/23/news046.html

池田直渡「週刊モータージャーナル」:

燃費のウソとホントと詳細 (1/5)

この数週間、自動車メーカーの燃費不正問題に話題が集中しているが、その議論に関して混乱が見られるのではと感じている。なぜカタログ燃費と実燃費が乖離しがちなのか、この点も整理したい。

 ここしばらく、自動車業界の話題と言えば、メーカーの燃費不正問題に集中している。発覚した事件の追及としかるべき懲罰を与えるのは司直の仕事なのでここでは書かない。

 一方で、燃費の話題に議論の混乱が見られる。それについて正しく説明するのはメディアの仕事なので、今回はまずその議論の整理をしたい。後半ではカタログ燃費と実燃費がどうして乖離(かいり)しがちになるのか、具体的な技術を背景に説明しようと思う。
燃料不正問題が発覚した三菱自動車の「eK ワゴン」
燃料不正問題が発覚した三菱自動車の「eK ワゴン」
カタログ燃費は大嘘か?

 「カタログ燃費なんて大嘘だ。実走燃費を基にした数値に改めるべきだ」という気持ちは分からないでもないが、いつ(外気温の影響は大きい)、どんな場所で(路面の勾配や転がり抵抗、風の影響は大きい)、どんな運転(加減速度の影響は極めて大きい)をするかによって燃費は大きく変わる。

 握力でも20メートルシャトルランでも長座屈でも良いが、文科省のWebサイトに行けば、年度別・年齢別の統計値が出ている。あなたがそのデータに劣ったとして「こんな統計データはインチキだ」と言うだろうか? クルマの燃費は統計ではないが、個人の運動能力と同じくらい運転環境による差が大きい。だから誰がどんな条件で乗っても近似する燃費の測定方法はあり得ない。つまり多くの人にとって納得のいくたった1つの「実走燃費」という指標があると考えること自体が幻想だ。

 一応、国交省の定める測定モードも「実燃費に近い走り方」を模索してそれなりに進化してきた。古くは「60km/h定地燃費」という平坦路をひたすら時速60キロで走った数値がカタログ燃費に採用されていたが、それが10モードに、そして10.15モードに、さらにJC08モードにと、徐々により現実に近い形の運転パターンに改められてきてはいる。国交省もメーカーも絵空事で構わないと思っているわけではないのだ。

 ただ、役所の規程なので、モードの中に速度違反領域はいっさい含まれない。現実を見れば、空いた首都高速道路で時速50キロの指定速度を守っているクルマはいないに等しい。法令違反を督励する気はないが、それがリアルワールドの現実なのだ。どうしたって条件が違う。条件が違えば運転状況によって良くなるケースも悪くなるケースもあるのだ。

 既にネットでは、大喜利のようなことが始まっていて、「カタログ燃費はおかしいと思ってた。俺のクルマはむしろ実燃費の方が良い」という無数の書き込みを見ることができる。もちろん、これは面白がってレアケースを書き立てている部分もある。燃費がアップするケースとダウンするケースどちらが多数派かと言えば、多くのケースでは発表値よりダウンする。ただ重要なのは、カタログ燃費より実燃費が良くなる実例も少なくはないということだ。要するに実燃費というのはそれだけ幅が広い。

 ということで、ばらつきの多い実走行とカタログ燃費は原理的に一致させようがない。燃費不正の問題は、全てのクルマの比較条件を揃えるために国交省が定めた測定ルールを破ったという点に集約される。法令順守という観点から見て明らかに問題がある。しかし、それをリアルな燃費と結び付けて糾弾するのはさすがに見当違いなのだ。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/23/news046_2.html

池田直渡「週刊モータージャーナル」:

燃費のウソとホントと詳細 (2/5)

実燃費はなぜ発表値と異なるのか? 走行抵抗編

 さて、ではなぜ実走燃費が発表値と異なるのだろうか? 以下では近年のエコ技術を背景にその差がどうして起きるのかを解説してみたい。こちらが今回の本題である。

 燃費を良くしようと思えば、まず同じ量の燃料からより効率良く力を取り出すことだ。当然ながらそれを効率良く利用するためにエネルギーを減衰させないことが重要になる。

 まずは簡単なほう、つまりエネルギー減衰の話から始めよう。一番大きいのは空気抵抗だ。これは速度の2乗に比例する。速度が上がるほど燃費が加速度的に悪影響を受ける。速度はあくまでも変数だから、クルマ固有の性能、つまり定数になるのは前面投影面積と空気抵抗値の積だ。前から見て面積が大きいと抵抗が大きい。クルマの幅を狭く、かつ背を低くすれば技術的には簡単には下がるが、そうすると居住空間が狭くなるので商品力の面で簡単にはできない。
エンジンの冷却の必要度によってラジエター内に設けられたシャッターを閉じて空力性能を向上させる。実はエンジンの熱損失の低減の役割も果たしている
エンジンの冷却の必要度によってラジエター内に設けられたシャッターを閉じて空力性能を向上させる。実はエンジンの熱損失の低減の役割も果たしている

 商品力を落とさないためには、前面投影面積はそこそこにして空気抵抗値を小さくする。空気抵抗値は「物体の形状が決める気流をかき乱す割合」を意味する。いわゆる「CD値」だ。最悪な形状は板状のもので、CD値の極大値となる1だ。最近のクルマはボディの段差の軽減や側面視形状に工夫を凝らし、0.3より低いのが当然。現在の最先端のプリウスは0.24を達成した。そのためにラジエターの導風口にシャッターを設けて、冷却が必要ないときは入り口を閉じてCD値を減らすといった工夫まで行われている。

 余談だが、F-1は異常なほどのハイパワーを路面に伝える必要から、空気の力を利用して車体を路面に押し付けたいので、むしろどうやって空気を捕まえるかの技術開発が行われている。その結果CD値はほぼ1。つまり板と同じで極大だ。

 CD値だけでなく、前面投影面積を減らすための努力は実用車でも行われている。例えば、プリウスの屋根を観察してみてほしい。運転席と助手席の間には凹みが作られていて、数平方センチメートルであっても前面投影面積を減らす努力が払われているのだ。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/23/news046_3.html

池田直渡「週刊モータージャーナル」:

燃費のウソとホントと詳細 (3/5)

 エネルギー減衰の話題に関して、空力以外では転がり抵抗がある。回転部分の軸受けは耐荷重を大きく取ると、どうしてもサイズが大きくなり転がり抵抗が増える。だから余剰をとことんまで削減して部品を小さくする。これは支持剛性とトレードオフなので、振動を抑えきれず低周波の音源になったり、タイヤの保持剛性が落ちたりして、乗り心地やハンドリングにネガティブな影響を与える。そのせめぎ合いのところでどうやって抵抗を減らすかの努力が行われている。
ハブはサスペンションとホイールをつなぐクルマの要。画像でアルミ色に見える部分だ。この軸受けは剛性と転がり抵抗のせめぎ合いが一番色濃く出る場所
ハブはサスペンションとホイールをつなぐクルマの要。画像でアルミ色に見える部分だ。この軸受けは剛性と転がり抵抗のせめぎ合いが一番色濃く出る場所

 面白いのはブレーキだ。近年の自動車に採用されているディスクブレーキは、ブレーキペダルに取り付けられたピストンがタンクの油を押し出し、その油圧が管を経由してブレーキキャリパーに仕込まれたピストンを押し出し、ピストンに押されたブレーキパッドがブレーキローターを挟み込むという仕組みだ。ペダルがリリースされて油圧が解放されたとき、ゴムでできたキャリパーシールのよじれがキャリパーピストンを元の位置に戻す。しかしその戻り量はわずかで、ブレーキパッドはローターと常にわずかながら摩擦し続けている。
ブレーキはローターと呼ばれる円盤をパッドと呼ばれる摩擦材が挟み付けることによって運動エネルギーを熱エネルギーに変換して捨てるエネルギー変換器である。不要なときの摩擦をゼロにすると当然燃費は向上する
ブレーキはローターと呼ばれる円盤をパッドと呼ばれる摩擦材が挟み付けることによって運動エネルギーを熱エネルギーに変換して捨てるエネルギー変換器である。不要なときの摩擦をゼロにすると当然燃費は向上する

 こうしたブレーキの引きずりは、当然、燃費に悪影響を及ぼす。パッドを何らかの仕掛けで強制的に押し戻してやればブレーキの引きずりが減って燃費が良くなるはずである。ただし、クリアランスが大きくなると、ブレーキペダルを踏んでから、実際に効くまでのペダルストロークが増え、その結果ブレーキの効き始めが遅くなる。

 引きずりをなくしつつブレーキ操作に不具合を出さないためには、クリアランスをミクロン単位で調整して緻密にコントロールする必要がある。さらにはドライバーがブレーキペダルに力を掛けた瞬間に、ブレーキパッドのクリアランス分をあらかじめ押し出す仕組みなども採用されている。
円盤に取り付けられた赤い部分がキャリパー。この中に油圧で作動するピストンが収められており、ブレーキパッドをローターに押し付ける役割を果たす
円盤に取り付けられた赤い部分がキャリパー。この中に油圧で作動するピストンが収められており、ブレーキパッドをローターに押し付ける役割を果たす

 パワステを中心に、エアコン、冷却水などのポンプ類の無駄の軽減も積極的に行われている。かつてのクルマでは、こうした補機はエンジンが掛かっている間中回しっぱなしだった。最近では必要とする状況かどうかを見極めて無駄なエネルギー消費を極力抑える仕組みが次々と採用されている。そのために制御のし易い電動化が行われている。そのくらいやらないと達成できない水準で現在の燃費競争は行われているのだ。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/23/news046_4.html

池田直渡「週刊モータージャーナル」:

燃費のウソとホントと詳細 (4/5)

実燃費はなぜ発表値と異なるのか? エンジン編

 動力源の効率改善の話はやはりエンジンが主役だ。クルマという機械は、状況によって求められる能力が大きく変わる。例えば、7人乗りのミニバンであれば、一人乗りとフル乗車プラス人数分の荷物では重量が400キロ以上も異なる。平地をのんびり巡航しているときと、渋滞した観光地の山道をローギヤでゴー&ストップを繰り返すときではエンジンの稼働率がまるで違う。出力を必要とする場面では大きな出力が必要だが、いらないときにはそんな出力を生み出す仕掛け自体が邪魔になる。
ブレーキの主役はこのブレーキパッド。本来クリアランスはあまりなく、ローターのブレによって1回転の内ある程度の角度では常にローターと擦れて引きずっている
ブレーキの主役はこのブレーキパッド。本来クリアランスはあまりなく、ローターのブレによって1回転の内ある程度の角度では常にローターと擦れて引きずっている

 要するに、低負荷で巡航するようなときは、大きなエンジンがいらない。最も大胆なのは可変気筒だ。力がいるときは4気筒。力がいらないときは2気筒に切り替える。エンジンの物理的排気量も半分になる。

 有効吸気量を減らす方法もある。昔のエンジンは空気の吸入量をスロットルバルブで調整してから、キャブレターやインジェクションを使って、ガソリンと空気を化学的な理想重量比である14.7:1になるように混ぜていた。スロットルバルブの主目的はエンジンの出力を調整することにある。実は、従来は必要悪としてあきらめてきたロスがここにあるのだ。スロットルバルブを絞ると口をすぼめて息を吸うのと同じで、全開時以外は常に大きな吸気抵抗が発生している。これをポンピングロスと呼ぶ。

 この抵抗をなくすため、スロットルバルブを常時全開にしてしまい、出力の調整はガソリンの供給量で行う。後で詳述するが、ガソリンの噴射量を変えながら空気を常時最大効率で吸い込むと比率が狂って不具合がある。だったら燃料に見合う分の空気を吸わせて、残りは酸素を含まない排ガスで増量してやればいいことに気が付いた。これをEGR(排気ガス再循環)と言う。燃焼に影響を与えるのは空気だけだから排気ガスは燃焼に関係ない。つまりエンジン出力の調整をスロットルバルブではなく、空気と排気ガスの混合比を変えることで実現するのだ。
排気ガスを再循環させるため、排気管から吸気管へ管がつながっている。このエンジンでは左手前に見えるたすき掛けの部品がそれだ。途中に冷却用のラジエターを付けて吸気温度の低下を図っている
排気ガスを再循環させるため、排気管から吸気管へ管がつながっている。このエンジンでは左手前に見えるたすき掛けの部品がそれだ。途中に冷却用のラジエターを付けて吸気温度の低下を図っている

 なぜ排気ガスを混ぜるかと言えば、燃料に対して空気中の酸素が余ると、燃焼時の熱で空気中の酸素と窒素が化合して窒素酸化物(NOx)が発生するからだ。それでは排ガステストを通らない。酸素を含まない排気ガスを増量する分にはNOxの発生は起こらないので一件落着なのだ。ただし、EGRは排気を構わず吸気に混ぜると吸気温度が上がってしまう。すると吸気が熱膨張して吸気効率が落ちるし、ノッキングが起きやすくなって点火タイミングを遅らせることになり、効率が追求できない。だから排気ガスを一旦冷却してから吸気と混合するのだ。

 こうすると出力をコントロールしつつ、入り口を開放できるのでポンピングロスがなくなるのだ。吸気抵抗は全開以外の全ての領域でロスになっているので、改善幅としてはとても大きい。もちろん、エンジンをフル稼働させるときにはこの機構は全部オフになって、最大吸気量の空気を使って燃焼させるのだ。

 節電の話をするときによく出てくる待機電力の話を思い出してほしい。近年のクルマはいらないときにはコンセントを抜くように、さまざまな機構をストップさせているのだ。誰にでも分かり易い例を挙げれば、アイドリングストップのようなものだ。これまで述べたように、走行中にも同様の仕組みが多く作動している。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/23/news046_5.html

池田直渡「週刊モータージャーナル」:

燃費のウソとホントと詳細 (5/5)
     
可変制御の恩恵と落とし穴

 だから、そういう可変制御が効率良く使える状態で運転すれば発表値を超える燃費を出すことが可能だし、可変機構が効かない領域ばかりを使っていれば、燃費はどこまででも悪化する。つまり燃費が運転の仕方に依存する度合いがどんどん高まっている。だから人によって燃費の差が出やすくなっているのだ。

 一方で、こうやって盛り込んだエコデバイスがJC08モードでできる限り効果を発揮するようにメーカーは知恵を絞っている。オンオフの制御をできる限りテストの条件に合わせ込んでいると言っても良い。うがった言い方をすればお受験対策だ。そういうテスト対策によって、実際の走行時にエコデバイスがかえって効果を発揮しにくくなったり、ドライバビリティにマイナスの影響を与えたりしていることは否めない。

 さまざまな意味で、クルマのドライバビリティにカタログ燃費が影を落としている現状はあまり理想的だとは言えない。まずは消費者がカタログ燃費のことを良く理解することが必要だ。役所もメーカーも、ごまかしの意図があってやっているとは思わないが、あれは頑張って作り出した1つの実走行シミュレーションであって、カタログに書かれている燃費のコンマ1ケタの差など、現実世界では誤差に過ぎない。参考にするなとは言わないが、絶対的な数値だと思ってはいけない。

筆者プロフィール:池田直渡(いけだなおと)

 1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。

 現在は編集プロダクション、グラニテを設立し、自動車評論家沢村慎太朗と森慶太による自動車メールマガジン「モータージャーナル」を運営中。

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藤山雷太VS西山雷太

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藤山雷太VS西山雷太
一文字違いだけど経済人としてのスケールは変わるものではないと思っていた。しかし、時間が経過するにつれて疑問が出てきた。偽物の経済人でないことを祈るばかりだ。

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電動パーキングブレーキの操作感が悪い!CX-5だけか?

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電動パーキングブレーキの操作感が悪い!CX-5だけか?
  1. プル操作(ブレーキ設定)はプッシュ操作(ブレーキ解除)より面倒。スムーズな操作性HMI設計のミスだろうか。
  2. プル操作時はクリック感があるが、プッシュ操作(ブレーキ解除)時はクリック感がない。
  3. プッシュ操作(ブレーキ解除)は確実に操作できない。フットブレーキを踏んでいないと駄目なのか分からないが確実な操作感がない。
  4. 駐停車時にカーナビのテレビとか観るにはパーキングブレーキを都度掛ける必要があるが、その操作が面倒な作りということだ。設定すれば解除もしなければいけないので一連の操作は動線的にもスムーズでなければいけない。
  5. パーキングブレーキ設定中はインジケーターランプが点灯状態になるが、操作を受けた時も同じインジケータランプが一時的に点灯する。ここは色を変えるか、インターバルの短い点滅にするかメリハリが必要だろう。
  6. そもそもフェイルセーフ設計はどうあるべきだろう?。うっかり手を付いたり物をぶつけたりしたら、いきなりブレーキングでもブレーキング解除でも危ない。場所・向き・操作性を含めて全然しっくりこない。マツダだけとは思わないがコクピット設計の基本が出来ていないように思う。昔のレバー式の方がはるかに使いやすい。
  • このパーキングブレーキはリリースして再び車を動かそうとすると時々グニュっとした変な感触が発生する。完成度が今一。
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http://response.jp/article/2016/05/20/275514.html

http://response.jp/article/2016/05/20/275514.html

マツダ CX-9、日立オートモティブの電動パーキングブレーキを採用

2016年5月20日(金) 19時15分
  • マツダ CX-9 新型
  • 電動パーキングブレーキ
日立オートモティブシステムズは5月20日、同社の電動パーキングブレーキがマツダ『CX-9』に採用されたと発表した。

パーキングブレーキはこれまで、手動レバーや足踏みペダルによりワイヤーケーブルを介して制動を行うメカ式が主流だった。しかし近年、メカ式のパーキングブレーキのかけ忘れや、坂道などでのかけ方が不十分なことによる車両の接触事故が増加。自動制動が可能な電動パーキングブレーキに注目が集まっている。

日立オートモティブシステムズは、長年のブレーキ事業で培ってきたテクノロジーとエレクトロニクス技術を融合させ、小型電動モーターの駆動で制動力を発生し、自動で発進時に制動を解除する電動パーキングブレーキの開発を進めてきた。今回、同社が独自開発した推力発生機構により小型・軽量、静粛性、高効率性を実現したことが評価され、マツダの新型CX-9に採用された。

なお、今回採用が決定した電動パーキングブレーキは、2015年1月に商品改良され、マツダのクロスオーバーSUVとして初めて電動パーキングブレーキを搭載した『CX-5』にも採用されている。
《纐纈敏也@DAYS》

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欠落したフェイルセーフの発想?

神戸の大震災の経験を踏まえて、水道蛇口はレバーを引いて出水、押し下げて止水にルール化された。何かが落下してレバーを下げると出水状態になる。そのことが水道復旧の障害になったからだ。

パーキングブレーキは普通はフットブレーキを踏みこまないと作動しない?。フットブレーキが利かない時にはパーキングブレーキを使うこともある。

CX-5はどうなっているんだろう。大丈夫か。心配だな。パーキングブレーキは車が止まっていて、なおかつフットブレーキが踏み込まれているときにのみ、オンオフの作動が可能なのか?。マツダの考え方が分からない。そういうチェック機能が正常に働いているかどうか。

例の店長と担当営業のフライイングで出荷された車だから、製造出荷時の点検も十分できていないだろう。どの機能を見ても本当に正常かどうか心配している。こんな安心のない車は本当に困る。

止まっている時に子供がブレーキスイッチを押して勝手にリリースでも困る。場所によっては動き出すから。子供なら引っ張ることもあるから、処置なし。荷物が落ちてスイッチを押して勝手に動き出す。これは困る。押して制動が正しいだろう。今のは逆だな。

運転中は、うっかり押したりして制動が掛かったら大変だ。運転中は制動が無効になるべきだな。

自分では危なくて確認できないが、マツダのHMI設計のいい加減さを知るにつれて何をとっても安心が行かない。加えて当該事例のように営業現場が馬鹿をやるから本当に困る。

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カーブでは急ブレーキ・急加速が怖いクルーズコントロール


カーブでは急ブレーキ・急加速が怖いクルーズコントロール


片側2車線の道をオートクルーズコントロールで走っていると前方ががら空きでもいきなり急ブレーキを掛けられることがあってあわてさせられる。

理由は簡単。

カーブに差し掛かった時に、隣の車線に車があると、それが前方の車と誤判断してスピードを落とそうとするのだ。、走行車線の前方の車と、となり車線の車の違いを認識できないようだ。

カーブの具合で前方に車がいないと認識すると次は急加速に入る。無駄な急ブレーキと急加速は安全上も環境上も燃費上も良い訳はない。

他社のオートクルーズコントロールの出来栄えレベルは知らないが、ステレオカメラ方式で無ければ難しいのではないか。





いずれにしても、このような問題となる特性については適切に説明すべきだろう。

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今日の馬鹿マツコネ!?

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今日の馬鹿マツコネ!?
  • マツダコネクト
  1. Mazda Crazy Navigator
  2. Stupid Mazda Connect
失礼なタイトルになってしまった。下手すれば天唾のようなタイトルだ。

(目的地設定)

殆ど信頼がないから、走らせながら目的地設定は無理だろうと思って、出掛ける前に設定だけしておこうと思ったが、できない。

マツコネに目的地の地名・景勝地名を入れるが全然ヒットしない。そのような施設名はないと返してくる。幾つかやってみたが駄目。誰が施設名と決めつけているのだろう。

パソコンで近くの施設名を探してその名前で検索すると漸くヒットした。マツコネ、馬鹿じゃないの?。

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(ナビゲーション)

地図とガイダンスの不一致:

出発して、直ぐに次の馬鹿マツコネが顔を出す。JR線路の下をくぐる道が出来て既に10年経過しているのに、わざわざ狭いところを使って踏切を渡る道を案内してくる。地図自体は線路をくぐるまっすぐな道も表示しているのに、ガイダンスと連携していない。地図の構造化データが不適切なのか読み取りロジックが馬鹿なのか。いずれにしても役立たずなのだ。

JRの線路下をくぐる立派な道が完成してから10年経過しているのに踏切を渡る道しか案内してこない馬鹿マツコネ。

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村の中の道なき道を案内:

がけ崩れで不通の箇所があったのだが、その時のパニックに陥ったようなナビゲーションはクレージーそのもの。どういう訳か道らしい道もない村の中の生活道路を案内してくれる。何かと問題の多い馬鹿ナビに従う訳にもいかず、一旦引き返す。国道に戻って普通に進むとがけ崩れの前でう回路が案内されていた。う回路と言っても舗装された往復2車線の立派な道。馬鹿ナビもう回路に入ると気持ちを切り替えたのか案内を再開し始めた。一本道で用のない時に、いかにもナビやってますとばかりに声を張り上げている。

後で地図を調べてみるとナビが案内しようとしていたルートは推定できるが、わざわざ村の中を通す必要は全くないルートだ。普通の立派な道が村の周りに並行して通っているのだから。このナビは最短距離に拘って全く非常識なルート案内をすることが目立つ。道の広い狭いの情報も中途半端なようだ。ストレスフルのナビにはほとほと泣かされる。

う回路の存在を知らないのも困るし、最初のルート選択時に交通止めの箇所があることを案内しないのも困る。

マツコネというナビは本当に危なくてしようがない。それにしても酷いナビだ。CMUを交換して逆に古いものが収まってしまった?。そういう心配が出るくらい酷いの連続。先々は更に心配だ。

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余計な情報よりしっかり仕事しなさい!

マツコネ。その日の最初の始動の時に、今日は何の日かアナウンスする。始めの頃は気の利いたサービスに思えなくもなかったが、今は全く余計なお世話。余計なサービスをするなら、もっとしっかりナビの仕事をしろと言いたいくらいだ。1日の最初の始動時だけそのメッセージは流される。CX-5は記憶力の薄い下手な作りが多いのに、こういうどうでもいいことには記憶力を発揮させている。何処から何処までHMI設計思想が馬鹿なんだろう。

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(追記)

2017/08

その後、マツコネがどうなったかよく分からない。
  • 車を使うことが少なくなった。知らない土地へ出かけることは殆どない。だからマツコネの不具合にイライラさせられることも少ない。
  • ナビゲーターとして使うことはほぼ諦めている。スマホの地図アプリは手ばせない。マツコネ(のUSBコネクター)はスマホの充電用には利用できる。遅速充電だが無いよりはましだ。
  • マツコネの地図画面は現在地確認用。
  • マツコネの立ち上げは常に遅い。
  • 右左折時の拡大画面のキャンセルもできないし下手にナビは動かさない方が良い。
  • 地図データの更新は自分でやらないといけないのも変わらない。点検に持ち込んでもアップデートされることは期待できない。
  • マツコネの最新状態、最善状態を維持する責任が放棄されている。
  • ラジオを使うことも更に減った。局名が表示されるがプリセットデータが表示されるだけで実際に適度な感度で受信できる訳でない。同じような内容が幾つも出て来て実際に選択すべきは何かさっぱり分からない。勿論、自動追従機能など実装されている筈がない。
  • マツコネはユーザビリティ評価は殆どやっていないようだ。性根が腐っている。
  • マツコネが勝手なリブートなど馬鹿な状態の時は時計表示は出来なくなる。これって普通なのかな。
  • 早く市販のナビに切り替えるオプション商品を出してくれないかな。レトロフィットで対応して欲しいものだ。
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(追記)

@2020/02

日頃通らない道を行こうとしたら、どう考えてお有り得ない遠回りルート。諡号のところで、石地定子のアナウンス。馬鹿になっている原因は色々あるんだろうが、 一番聞いているのが地図データ。最初バージョンでこりて利用する地図を変えた筈なのに、今もなおデータ更新は不十分かもしれない。(実際、どこの地図データを使っているんだろう?。あまりメンテされていない地図データ原本を利用していたら、マツダ側がいくら更新しても意味がない。)

先日の3年車検で地図情報が更新されたのかどうか?。今のサービス担当の人は以前の担当の人のようにやってくれたのかどうか不明。

メンテ契約にデータ更新が入っていないのかな?。もしそうなら変な話。以下の3つを知る方法はないかな。
  1. 松子延が採用しているデジタル地図データの素性(どの企業、ブランド、セット)
  2. マツコネの 地図データの最新版のバージョン
  3. 実際にインストールされている地図データのバージョン
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車種は違ってもマツダコネクトの問題は変わらない!見るべき内容の多い井元康一郎氏のレポート!


車種は違ってもマツダコネクトの問題は変わらない!見るべき内容の多い井元康一郎氏のレポート!

試乗車がアクセラだからレビュー内容も変わる筈だが、内容を見るとCX-5に共通する多くの課題がポイント的に述べられている。先日紹介した的外れの記事とは違って読む価値がある。



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http://response.jp/article/2016/05/01/274518.html

【マツダ アクセラ 3200km試乗 後編】“萌え要素”があれば、まだまだ面白くなる…井元康一郎

2016年5月1日(日) 12時00分

マツダの世界戦略の一翼を担うCセグメント乗用車『アクセラスポーツ』ターボディーゼル+6速MTで東京~鹿児島間を一般道を主体に3200kmあまりツーリングしてみた。前編ではシャシーのドライブフィールを主体にお届けした。後編ではエンジン、カーコミュニケーション&オーディオ、ツーリング感などについてリポートしたい。

◆アクセラディーゼルのポジとネガ

試乗車の2.2リットルターボディーゼルは、マツダがSKYACTIVテクノロジーと名づけた新世代環境技術群の一翼を担うもので、PM(粒子状物質)除去装置であるディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)のみを装備し、大気汚染物質のひとつであるNOx(窒素酸化物)については浄化装置なしに燃焼改善だけで排出ガス規制をクリアしているという。

折しもロングツーリング後の3月上旬、国土交通省がディーゼル車の路上テストの結果を発表した。マツダ車では今回の試乗車とほぼ同型のエンジンが乗る『CX-5』とより小型な1.5リットルターボディーゼルを積む『デミオ』がテストにかけられたのだが、結果はトヨタ自動車、三菱自動車、日産自動車のディーゼル車に影も踏ませないほどに優れた数値をマークした。

4月にはメルセデス・ベンツとBMWのテスト結果も発表された。BMWは渋滞にハマった区間で規制値を超えたものの、高速道路では規制値の半分以下という驚異的なスコアで、トータルでマツダと互角。一方のメルセデス・ベンツの成績は振るわず、トヨタ、三菱自、日産と大差なかった。この結果からみて、マツダのディーゼルはBMWと並び、排出ガスについて後ろめたさを感じることなく乗れる、目下のトップランナーと言っていいだろう。

ロングツーリングにおけるパフォーマンスも悪くなかった。もともと1430kgのボディに最高出力175ps、最大トルク420Nm(42.8kgm)というスペックは必要十分をはるかに超えるもので、動力性能に不満が生じるようなシーンは皆無だった。エンジンの回転限界は5500rpmだが、ハーフスロットル、3000rpmあたりでシフトアップするというくらいの運転パターンでも一般道、高速道路を問わず、周囲の交通を悠々とリードできるだけの素晴らしいダッシュ力を持っていた。

フレキシビリティも十分。1000rpm台少々くらいの超低回転域では排出ガス制御のためかトルクが薄いきらいがあるが、それでも排気量に余裕があることが奏功してか、相当に下手なアクセルワークをしないかぎりエンジンストールしそうになることもなかった。

ネガティブな部分もある。それは官能性、すなわち顧客に気持ちよいと思わせるような味付けの領域に集中していていた。エンジンスロットルの踏み込み量と発生トルクの相関性がリニアでなく、低回転域でトルクがドバっと出すぎるぶん、高回転の伸びきり、切れ味が悪いように感じられた。スペック的には最新のディーゼルなのだが、味付けは昔のディーゼルのようなのだ。良品廉価の大衆車メーカーを目指すというのであればこれでも構わないのだが、マツダはグローバルで2%の顧客に熱烈に支持されるブランドづくりを志しているという。そうであるのなら、ドライバーにスロットル操作を通じて高揚感を覚えさせるようなチューニングのあり方を模索すべきだろう。

もう一点、明確な弱点として挙げられるのはエンジンノイズ、とりわけディーゼル特有のカラカラというノッキング音が過大であること。加速時や高負荷時は気にならないのだが、ツーリングにおいて最も滞在度の高い1000rpm台でカラカラという音が耳に突くのはいただけない。マツダはBセグメントのクロスオーバーSUV『CX-3』で、1.5リットルディーゼルにノッキング音を低減する新技術「ナチュラルサウンドスムーザー」をデビューさせた。そのモデルに試乗した時、それがなくとも十分に静かな1.5リットルより2.2リットルにこそ装備してほしいと思ったのだが、その印象どおりであった。それをやらないのであれば、エンジンルームとキャビンの隔壁に設けられる遮音材にもっとスペックの高いものを使ったり、窓ガラスを遮音タイプにしたりといった工夫をしたほうがいいように思われた。振動はライバルよりむしろ少なく、基本設計は悪くないと推測されるので、この取りこぼしはもったいない。


◆22~23km/リットルがポテンシャルか

次に燃費。燃費計測区間は3177.2kmで総給油量は157.7リットル。トータルでの燃費は20.15km/リットルであった。片道1000km超を一般道主体でドライブする場合、エコランを意識してチンタラ走っていると目的地にいつまでたっても到達しないため、交通の流れが速い夜間においてはその流れにきっちり乗るなど、自ずとメリハリのある走りになる。その結果としては悪くない数値と言える。ちなみに冷間始動のチョイ乗りに終始した鹿児島での走行を除いたロングツーリングのみの燃費は20.71km/リットル。

このエンジンでの効率的な走り方だが、昔のディーゼルのように早め早めにシフトアップしてアイドリング+αの回転域で走るのではなく、1000rpm半ばから2000rpm半ばの範囲をキープし、エンジンブレーキがかからないよう、しかし無駄なトルクが出ないようにスロットクワークを駆使して走ったほうが断然燃費が良さそうだった。出ガスに含まれるPM2.5などの粒子状物質をトラップするDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)PMを処理するインターバルは平均して350km前後。処理中は燃費が落ちるのだが、極低回転を使うよりある程度回してやったほうが処理の間隔は長くなる傾向があったので、その意味でも低回転を多用しすぎないほうが良いように思われた。

ツーリングのトータル燃費はリッター20km少々に終わったが、これは面倒臭がりな筆者が車両特性をおおむね把握していながら、シフトチェンジをサボる運転に終始したためで、ポテンシャルはもっと高い。帰路に湘南の茅ヶ崎で給油後、マツダ横浜研究所のある神奈川・子安までエアコンONのまま少し真面目にエコランにトライしてみたところ、平均車速10km/h台という大混雑状態であったにもかかわらず、平均燃費計の数値は22.3km/リットルであった。DPF再生による低落を織り込んで1割補正したとしても、チョイ乗りでなければ渋滞含みの市街地走行で20km/リットル前後か。長距離の場合、効率にもっと気を配れば22~23km/リットルくらいはすぐに達成できそうだった。


◆航続性能への過信は禁物

燃費性能は良好だが、航続距離は平凡だ。アクセラの公称タンク容量は51リットルで、リッター20kmペースで走った場合、ロングツーリングの航続距離は計算上は1000kmを少し超えるくらいになるはずなのだが、実際はそれより短かった。今回のドライブの往路は山陰を経由。その途中、島根県の浜田と益田の間で、人生2度めの燃料切れを経験した。タンク容量51リットルに給油パイプにあるであろう数リットルを足せば、リッター20kmとして十分山口県まで到達できると踏んでいたのだが、出雲、大田、浜田を越えて950.3km、三隈付近でエンジントルクが失われ、そのまま走行不能に。

山陰道では夜間になると、営業しているガソリンスタンドの数が極端に少なくなる。燃料切れ地点の三隈というところに住む親切な住民の方が浜田のガソリンスタンドまで連れて行ってくださり、軽油を10リットル購入。ガソリンスタンドの店員さんいわく、「この時間はほとんど開いてませんからねえ。私が知る限り宍道、浜田、益田に1軒ずつ」。そんなに少ないのかと喫驚した次第だった。

筆者も燃料切れを手をこまぬいて見ていたわけではない。島根の松江付近で燃料警告灯が点灯した時点で燃料補給は意識していたのだが、もう少し行けるかなと思って宍道のガソリンスタンドをスルーした後、どこもガソリンスタンドが開いていない。バイパスを走行したのが仇となって、浜田の市街地にあるスタンドもスルーすることになってしまったのだった。

それにしてもこんなに早く燃料がなくなるとは…燃料切れ時の平均燃費計の数値は21.3km/リットルであった。よほど乖離がひどいのかと思ったが、走行可能になってから浜田に戻って満タンにしてみたところ、走行距離963.5km、給油量は合計で46.1リットル、実燃費は20.9km。そこで今度はタンクのエア抜けが悪くて満タンにならなかったことを疑ったが、鹿児島到着後も燃費計との乖離率は同じ程度だった。帰路、鹿児島から山陽方面を経由して957.7km走行後、大阪東部で給油したが、そのさいも航続距離残表示は10kmで給油量は44.8リットル。

これらの結果から、実際に使えるタンク容量は45リットル程度と考えてよさそうだった。往路の東京~浜田間ともども、燃料警告灯が点灯してからはエコランを心がけたが、それでも点灯してから走れるのは地方道を大人しく巡航してせいぜい130km程度。ウォーニングが欧州車のように2段階警告にはなっていないので、スタンド過疎地帯を走る場合、航続性能への過信は禁物である。

◆音響は充実、マツダコネクトはまだ改善の余地アリ

今回のドライブでは、往路に大津で泊を取った後、早起きできたら京都の天橋立方面にでも行ってみようかと思ったのだが、がっつり寝坊してしまったので、諦めて鳥取砂丘に行った。冬の鳥取砂丘は観光客もまばらで寂寥感が漂うが、それは日本海側らしい詩情と背中合わせだ。当日はよく晴れていたため、鳥取砂丘内のしおだまりに映る美しい冬空の色を楽しむことができた。冬とはいえ冬至から2か月近くが経ったタイミングであったため、2014年末にホンダ『グレイス』で通りがかったときに比べると光は格段に明るかった。

鳥取砂丘には、モロに昭和を感じさせるおみやげ屋さん兼食堂「鳥取砂丘会館(別名・鳥取大砂丘)」がある。砂丘ウォーキングのための長靴を無料で貸してくれるという素晴らしいお店だ。その鳥取大砂丘で、松葉ガニ丼を食べてみた。ちょうど時季的にカニの内容が若松葉になるというので一にも二にもなく選んでみたのだが、冷凍でなく生ボイルということで、臭みゼロで甘味豊かという、実にナイスな料理であった。

話を車に戻す。シリーズのトップグレードに位置づけられるアクセラXDは、300万円を超えるなかなか立派なお値段であるぶん、装備も充実している。非常に印象が良かったのは、標準で備えられるBOSEサウンドシステムのパフォーマンス。9スピーカーという構成自体は今どき、別に珍しいものではないが、パワー感、音質は標準装備系のオーディオとしては非常に優れていた。同じマツダの標準系BOSEサウンドシステムとの比較でも、7スピーカーのデミオ、CX-3に比べて格段に優れている。

とくにすごいのはパワーで、同じメインアンプ出力の競合モデルと比べても、フルボリュームでの音圧やピーク入力への耐性は特筆すべきレベルにあった。音のディテールの再現能力も高く、ジャズ、ポップス、ロック、ニューエイジなどジャンルを選ばず楽しめる。最初は音質にやや潤いが欠けているように思ったが、ダイナミックレンジに優れ、残響がよく表現されるため、クラシックも悪くなかった。

車内装備のなかで使い勝手があまり良くなかったのはカーナビだった。ダッシュボード上にマツダコネクトというカーコミュニケーションシステムが装備されており、これに別売りの専用SDカードを挿すと低価格でカーナビになるという仕組みで、それ自体は実にユーザーフレンドリーである。カーナビの自車位置表示が頻々とずれるなど、以前はかなり評判が悪かったらしいが、少なくとも筆者がロングドライブしたさいは、そういう不具合はおおむね解消されていた。

では何が悪かったのかというと、それは操作の煩雑さとルートガイダンスである。操作はセンターコンソール上のダイヤルスイッチで行うのだが、メニューの階層構造はあまり良くなく、信号待ちの間にチョイチョイと目的地設定をしたりルートを修正したりといった素早い操作には向いていなかった。

ルートガイダンスも良くない。バイパス走行時、側道に入れという指示が出たので「ほう、どういう道を走らせるつもりなのかな?」と指示に従うと、何とその先の流入路からまたバイパスに乗れと指示されるといったことが一再にとどまらなかった。経路検索にも難がある。たとえば鳥取~島根にかけて断続的に整備されている山陰自動車道は、フランスの高速道路のように有料区間と無料区間が存在し、後者はバイパスのように利用できる。ところが一般道優先で検索をすると、その無料区間も高速道路ということで回避してしまい、細い旧道を案内するのだ。地図情報判別のアルゴリズムが交通実態に合っておらず、さらなる改善が求められるところだ。


◆惚れ込ませるような強烈な魅力が欲しい

3200kmという、平均的な月間走行距離に照らし合わせれば3か月強に相当する距離を走ってみた総評としては、アクセラXDは経済性では十分に良い燃費性能と燃料単価の安さの合わせ技で特Aクラス、疲労の少なさも特Aクラスの点をつけられる。シャシー性能も十分に高い。デザインは少々力が入りすぎてビジーなきらいがあるものの、無理に室内スペースを広げようとせず、ホイールベースのどのあたりにドライバーを座らせるべきかを熟考したパッケージングや低重心設計から生まれた先進国向けモデルらしい引き締まったプロポーションは、日本車としては稀有なものだ。また、リアコンビネーションランプなどのライティングデザインも、日本車屈指のレベルであるように感じられた。

そのアクセラに足りないのは「この部分が素晴らしすぎるからもう手放せない!」と顧客を惚れ込ませるような強烈な魅力ポイントに欠けることだ。デザインもハードウェアもとても良く出来ているのだが、すべての魅力が“ほどほど”で、優等生的なのだ。たとえばデザインが格好いいという領域を超越して、一目見て恋に落ちてしまうような誘惑的なものだったら、高速道路をまっすぐ走るだけで感動してしまうような走行感を持っていたら、あるいは平和な道より山岳路を選びたくなってしまうような俊敏性と乗り心地が神秘的にも両立していたなら、かりにダメな部分があってもあまり気にならないものだ。

筆者はこれまで色々なクルマでロングドライブをしてみたが、その経験に照らし合わせると、加点主義で評価したくなるクルマと減点主義で評価したくなるクルマにはっきり分かれる。もちろん評価面で有利なのは加点主義のほうだが、そう思わせるクルマは例外なく「あっ、これ好きだわ!!」「面白い!!」と感じさせるような、強烈なアピールポイントを持ち合わせていた。

マツダ自身、過去にそういうクルマを多数、世に問うてきた。平成初期に作った『ユーノスロードスター』は今でも、雨漏りせず動きさえすれば中古車として高い価値を維持している。クルマの出来自体は今となってはあらゆるところが古いのだが、初代モデルを愛するオーナーはネガティブファクターを指摘されたところで、気にもならないだろう。そのクルマに惚れ込んでいるからである。

同じ頃に売られていた『ファミリア』の4WDターボも、排気量が小さいことから速さでは強力なライバルたちに力負けしていながらも、氷上ラリーでは強い、スタイリングが良いなどの理由で、独特の人気を誇っていた。ロータリーエンジンを搭載する『RX-7』は言わずもがなである。大衆車、スポーツカーを問わず、独善的なクルマづくりを支持する熱烈なマツダファンの数は、今よりむしろ多いくらいだったのだ。

アクセラからも顧客が「誰が何と言おうとこのクルマはいいんだ」と言い張りたくなるような昔年のマツダのクルマづくりに回帰しようとしている様は見て取れるが、まだまだ“萌え要素”に欠けている。それをさらっと盛り込めるようになれば、マツダ車はまだまだ面白くなるだろう。

最後に一点、今回の試乗車のエンジンは2.2リットルターボディーゼルであったが、クルマの重量に対してオーバースペック気味で、トルクが余る傾向が顕著だった。これはこれでスポーツグレードとして残すとして、CX-3などに搭載される1.5リットルターボディーゼルを搭載してもいいのではないかとも思われた。アクセラがデビューした当初、開発陣は「ディーゼルについては小排気量で低燃費、低価格という売り方はしたくない」と言っていた。が、高速道路、一般道とも日本より格段に速度レンジが高い欧州でも1.5リットルターボディーゼルをラインナップしているのだ。日本でもそれを売れば、過剰なパワーは必要ないがディーゼルに乗ってみたいという顧客を集められると思うのだが。

《井元康一郎》

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http://response.jp/article/2016/03/30/272533.html

【マツダ アクセラ 3200km試乗 前編】カラット数は大きいがまだ磨きかけの宝石のよう…井元康一郎





マツダの新世代環境技術群「スカイアクティブテクノロジー」を投入して作られたグローバル戦略モデル『アクセラスポーツ』で3200kmあまりツーリングする機会を得たのでリポートをお届けする。

試乗車は最高出力175ps、最大トルク420Nmを発生する2.2リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する「XD(クロスディー)」で、変速機は6速マニュアルトランスミッション。BOSEサラウンドシステム、本革とスエードを表皮に使った上級シート、レーダークルーズコントロール&衝突軽減ブレーキ、電動スライディングルーフなどの豪華装備を持つ、販売価格300万円超のトップグレードである。


◆ロングツーリング性能はライバルを凌駕

試乗区間は東京~鹿児島で、往路は山陰経由、帰路は山陽経由。1年少々前にホンダのハイブリッドコンパクトセダン『グレイス』で通ったのと8割がた同一のルートであった。一般道や無料の自動車道路を多用し、北九州や阪神エリアなど夜間でも信号の設定が悪くて平均車速が落ちてしまうようなところは有料道路でバイパスした。ドライブコンディションは鹿児島県内での移動を除き1名乗車、全区間エアコン「ECO AUTO」。

まずは総評から。アクセラXDは、基本性能に関しては申し分がないほどよく出来ていた。動力性能、燃費、操縦安定性に優れ、またツーリングカーにとって重要な資質のひとつである疲労軽減については、内外のライバルを見回してもトップランナーの一車に数えられるほどの資質を有していた。マツダは最近、「国境を越えるロングドライブ」を謳うテレビコマーシャルを流しているが、その言葉もまったくオーバーではないと思えるポテンシャルを有していた。一方で、マツダが同じく標榜しているドライビングプレジャーの重要ファクター、すなわち「人馬一体」を実感させるようなチューニングについてはまだ実現途上。運転に熱中して疲れを忘れさせるようなキャラクターを作り上げるまでには至っていないという印象だった。

各論に入ろう。アクセラの持っている特質の中で最も素晴らしいと感じたのは、疲労の蓄積の少なさであった。ドライブ初日、仕事の都合で東京出発が夜になり、明け方までに一般道主体で滋賀の大津まで到達するために休憩を極力取らずに走った。横浜新道のサービスエリアでコーヒーやガムなどの救援物資を買い込んだ後、約4時間連続走行して愛知県蒲郡のコンビニエンスストアで短時間のトイレ休憩を取り、その後鈴鹿峠経由で大津に達するまでさらに連続3時間以上運転した。

長時間連続運転をすると、運転中はそれほど疲れを実感していなくても、クルマを降りた時に体が重く感じられる。ちょうどプールや海で散々泳いだ後に水から出るとずっしりくるような感覚で、その度合でクルマのおおよその疲労耐性を推し量ることができる。アクセラXDの場合、4時間連続運転後にクルマを降りても、そういう重さは皆無に近かった。

それだけでも疲労軽減の性能としては第一級と言えるのだが、驚いたのはそれからさらに長時間連続走行した後も同じように平気だったこと。これまでの連続運転トライの経験に照らし合わせれば、国産車ではプレミアムの上位セグメントモデルを含めた大半のライバルをまったく寄せ付けないレベルで、アウディ『A3』やDセグメントのボルボ『V60』などのプレミアムセグメントと比較しても一歩も譲るものではなかった。

疲れの少なさを生んでいるのは、シート設計が良いことと、コクピット全体が人間工学的に非常によく考えて作られていることによると推察された。まずはシート。最近はコンピュータによるシミュレーション技術が発達したおかげで、体圧分散設計はどのメーカーもきわめて巧みになった。その中でマツダおよびシートメーカーのデルタ工業の考え方が優れていると思われたのは、体全体を面でフィットさせることにこだわりすぎず、骨盤を良いポジションでしっかり支持、固定することを優先させている点だった。

実際に長時間ドライブしてみると、そのポリシーは非常に効果的で、ウレタンパッドの感触はゴツッと固いものながら、医療用ギブスのように身体を安定させるため、連続運転時も運転姿勢のズレを修正するといったストレス要素はほとんどなかった。マツダは1980年代、『ファミリア』『カペラ』『RX-7』などに設定された特別グレード「アンフィニ」以来、ドイツのシートメーカー、レカロと協業を繰り返してきたことは、古いクルマファンの間ではよく知られている。その協業を通じて自社でもシートに関するノウハウを相当深めてきたのであろう。

シートと並んでアクセラが傑出しているのはコクピットデザインだった。まるでプレミアムセグメントのモデルのように凝った造形のエクステリアに比べ、インテリアのデザインや仕立てはプレミアムと言うには簡素にすぎる。が、質実剛健と言うべきか、運転のストレスを減らすという点についてはパラノイア的に凝った設計がなされていた。

最初に書いたように試乗車は6速MTで、シフトノブに手を伸ばす頻度はATの比ではない。ロングドライブにおいてはこれが肩こりの要因になったりするのだが、前席間のコンソールボックス上につけられたソフトパッドが、長時間運転で少し肘が下がった時にそっと下から支えるような絶妙なポジションに設置されており、それがとても優しい気遣いに感じられるのだった。スイッチ類の配置も合理的。細かいところではサイドブレーキレバーは垂直方向ではなく、ドライバー側に向かって微妙に斜めに引き上げるよう設計されているところも面白かった。こうした設計の積み重ねが、疲労感の軽減につながっているのだろう。

ほか、ハードウェア面で感心させられたのはボディ、シャシー設計の素晴らしさだった。アクセラスポーツのボディは軽く作られていながら、ソリッド感は極めて高い。また、パワートレインを含めたパッケージング全体での低重心化も徹底されている。国道9号線益田から山口までの区間や九州の山岳路のようなハードなワインディングロードでも変位やガタつきは極小で、非常に強固な印象。前ストラット、後マルチリンクのサスペンションの能力も高く、急カーブでも余裕たっぷりだ。

最近、世界の自動車メーカーはこぞってクルマづくりのアーキテクチャ更新に取り組んでおり、Cセグメントでは昨年12月にトヨタが『プリウス』にTNGAという新アーキテクチャをデビューさせた。それらの設計もこれから深まっていくのであろうが、現状ではアクセラのスカイアクティブシャシーはTNGAを全般的に凌駕しているように感じられた。


◆課題は感性領域のチューニング

このように、世界のトップランナーたちと伍するようなキラリと光るものを持つアクセラXDは、失点を抑えられさえすればナビを含めて約310万円という価格は大バーゲンだと思われるくらい熱烈に支持されそうなのだが、残念なことにその失点が少なからずある。たとえばボタンの樹脂がボロいといったくだらないことだったら気にならないのだが、クルマの運転を気持ちよく感じさせるような感性領域での取りこぼしも多いのが惜しい。

一番もったいなかったのは、クルマの性能そのものの良し悪しとは別の、ドライビングインフォメーションに関するチューニングが甘いことだった。クルマの味付けで開発者が一番苦労するのは、真っ直ぐ進むとき、カーブを曲がる時、加減速など、すべての動きをドライバーにどう伝えるかということだ。視線移動をつかさどる視界にはじまり、シート、ステアリング、シフトレバー、音、振動その他、非常に多くのパラメーターが複雑に絡み合う領域である。

人間の体感とは面白いもので、同じ加速度でも情報の与えられ方によって全然違うものに感じられるものだ。遊園地のとんでもない絶叫ジェットコースターで正面を向いていると息ができなくて苦しいくらいなのに、そんな時に真横を向くと何ともなかったりする。東京ディズニーランドのスターツアーズというバーチャル宇宙旅行アトラクションでは、椅子に座って前面のスクリーンだけを見つめていると、部屋ごとその場で上向きになったり下向きになったりしているだけなのに、まるでとてつもなくダイナミックに移動しているような感覚に陥る。そういった体感をデザインすることは、クルマをファンなものにするカギを握る重要なファクターである。

アクセラXDはその感性領域のチューニングに関してはまだまだ甘い。コーナリングでクルマがロールするとき、ドライバーの体に遠心力がかかるのだが、その遠心力が斜めのロール方向ではなく、真横にかかるように感じられる。クルマの動き自体は結構素直なのに、インフォメーションの伝わり方が悪いために、「この速度ではこのくらいのステア量で曲がればこういう動きをするんだ」という予測と往々にしてずれが生じるのだ。

すべてのシーンでそうなるというわけではない。コーナリング中にスロットルを踏んで体に加速Gがかかると、この変な体感は相当解消され、クルマの動きと体感の一致性が俄然高まる。アクセラXDでワインディングロードをリズミカルに走るには、コーナリング入り口で前傾姿勢を作るのではなく、セオリーより遅めのスピードで進入し、クリッピングポイントを通常より前に取りながらスロットルを踏んで曲がるといいようだった。

ただ、短時間の遊びなら面白く感じられるかもしれないが、そういう運転はすぐ飽きるし、ロングドライブではクルマにせかされるような雑味でしかなくなるので、道なりの走り方でもクルマの動きが素直にドライバーに伝わるようにしたほうが、オーナーの満足度もより高まるのではないかと思われた。マツダ関係者にきいてみたところ、ダイアゴナル(対角線)ロールが体感の基本という認識は持っているとのこと。最近、マツダは商品改良のスピード感が非常に素早いので、近々改善されるかもしれない。

操縦性の味付け以外で気になったのは、路面の突起やうねりをうまく吸収する能力が、Cセグメントの世界トップランナーに比べて低いことだった。コーナリング中、外側のサスペンションがある程度縮んだ状態で路面のうねりや破損を踏むとき、それをストロークで綺麗に吸収できず、車体がぐらつくように感じられるのだ。これではクルマの性能がいくら良くても信頼感が薄まり、どんな道でもこのクルマなら何ということもないという大船に乗った感が損なわれてしまう。

本来、現行アクセラの足はなかなかに良く動く設計で、デビュー直後の試乗会ではとくに2リットルガソリンの乗り味の良さが出色で感銘を覚えたことを鮮明に記憶している。その試乗車と異なり、XDはスポーツサスペンションが装備されているのだが、サスペンションが固くなると良さを出すためのチューニングは加速度的に難しくなる。3cmのストローク幅で出していた良さを1.5cmで実現させるようなものだからだ。機械的な出来は問題ないと思われるので、やる気と目的意識さえ持っていれば、微小な領域のチューニングのノウハウが深まり、その部分もいずれは良くなっていくであろう。

もう1点、これは設計の巧拙ではなく開発陣の哲学に起因するものと考えられるが、ドライビングポジションのスウィートスポットが少し狭すぎる。シートリフターを一番下まで下げ、ステアリングの角度がドライバーにほぼ正対するという、ものすごくスポーティなドライビングポジションを取れば、前述の疲労感の少なさをはじめ、アクセラならではのさまざまな美点を味わうことができるのだが、ロングドライブだからアイポイントを高くしてボンネットも見えたほうが快適…などと考えてヒップポイントを上げると、とたんにクルマへのフィット感が失われてしまう。マツダの開発陣が潜在的にいかにスポーツカー好きであるかが伺えるところだが、アクセラはあくまでツーリングカーなので、もうちょっと許容性を上げたほうがいいのではないかと思われた。そういう仕立てになれば、欧州市場での支持率ももっと上げられるだろう。

ほか、ロードノイズやエンジンノイズの室内への透過が盛大なことなど欠点は少なくないが、それでもクルマとしての基本的な資質の高さに救われて、アクセラXDはロングツーリングという視点で見れば、文句なしにおすすめできる1台と言い切れるクルマに仕上がっている。

日本市場ではBセグメントを広く作ってファミリーカー代わりにするというのがトレンドとなっており、Cセグメントはおしなべて不作。国産勢でアクセラスポーツの直接的なライバルと言えそうなのはスバル『インプレッサ』、トヨタ『プリウス』、同『オーリス』、レクサス『CT』くらいのものだが、1000km超のロングツーリング耐性という観点では、アクセラの資質はライバルと比べてずばぬけている。ドライビングインフォメーションや姿勢変化の収束、振動吸収などの要素が良くなりさえすれば、アウディ『A3』、ボルボ『V40』などの欧州プレミアム勢と四ツに組めるモデルに成長させるのもそう難しいことではなさそうだった。アクセラXDはいわば、カラット数は大きいがまだ磨きかけの宝石みたいなクルマだった。

後編ではディーゼルエンジンやオーディオ、カーコミュニケーションなどについて取り上げたい。

《井元康一郎》

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サイトアクセスが6,000PVを超えた!

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サイトアクセスが6,000PVを超えた!
訳があってのレビュー公開からおよそ半年になるが、ページアクセス(ページビュー)が6,000PVを超えていた。アクセス数を多くする目的はないしそれほど重要なことでもない。心あるマツダ関係者の目に触れて問題と課題を共有してもらうことが重要だ。アクセス元はエリア的にもほぼ全国をカバーしているのではないだろうか。興味本位のアクセスは困るから今後はむしろアクセス数が伸びないことを願いたいものだ。

尚、サイトアクセス(PV)数はスマートホン(スマホ)、タブレット、及びプロキシ経由などのアクセスについてはカウント出来ていないものがあります。サイトに表示しているサイトアクセス(PV)数は実数より少ないものになります。

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この間、

店長と担当営業からは何の謝罪も対応もない。 店長に至っては別件でヘルプメッセージを送っても無視されてしまった。担当営業は修理時の代車を提供してもらう時にも無言で鍵を渡してくれるだけ。納車説明はいつでもやるように言っていたがその気は無いようだ。関東マツダ社内は捏造記録のコピーで処理終了らしい。コンプライアンス意識も低いのだろう。

店舗訪問も何回かしているが、無視するような状況は同じ。酷いというしかない。

しかし、

サービススタッフはマツダらしい誠実な対応を続けてくれている。心が救われる。営業が放り出した問題について解決してくれたものもある。感謝したいと思う。

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一方で、

関東マツダ本社およびエリアマネジャーとのコンタクトが始まった。幾つかの提案も受けた。今回のような不誠実な営業を受けた経験が全くないから、どのように収拾させるものかなかなか考え方も難しいが、マツダ本社の人は経験豊富に見えるので適切な落としどころを提案してくれることを期待していた。西山社長から対応を一任されているとのことだ。

提案内容は後述するが、話を聞いているうちに恐ろしくなった。本当に西山社長はこのような提案を了解しているのだろうかとか、この人たちの真の目的は何だろうかとか、様々な疑問が出てきてしまった。

彼らが不真面目というのではない。彼らなりに熱心に取り組んでいてくれていると思う。しかhし、大事な何かが欠けているのではないだろうか。数々の不誠実な行いから信頼回復を達成しようとするときにどのような態度で臨むべきか、それほど難しい問題なのだろうか。

何年もの間に渡って応援してきたマツダ、そのスピリットもソウルも只の幻想、思い込みでしかなかったのかと思うと残念の極みだ。

不覚にも思わず涙が出てきてしまった。

でも、

泣き寝入りする訳には行かない。全国には真面目に頑張っているマツダマンも多くいる。彼らの為にも不誠実営業は勝手放題で終わらせてはいけない。

小飼社長のスタッフ(お客様相談センター)はその後全くサポートもフォローも何もない。今のところ完全にだんまりを決め込んでいるように見える。真の愛社精神があるならいずれは正しい行いに戻る筈だ。期待するしかないが、このような現状を容認するのは社長の意志なのか迂闊なのかよく分からない。いずれにしても尊敬できる状況ではあるまい。

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  • 店長と担当営業は何事もなかったように今も淵野辺16号店にいるらしい。何もしないのに今なお印刷物には担当営業の名前が入る。マツダではこの程度のことは不祥事にもならないしクレームにもならないのだろうか。大声を出さないと聞く耳を持たないのだろうか。大声を出すのは迷惑を掛けるので遠慮したいのに。何処から何処まで困った人たちだ。
  • 謝罪は本社の謝罪担当がやるから自分たちは関係ない。そう思っているのかな。人間として恥ずべきことだ。
  • マツダには規範もモラルも名誉も誇りもないのだろうか。淵野辺16号店だけの問題とは思えないようになってきた。
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  • マツダ関係者に限定しているとは言え、店長と担当営業をいつまでも晒し者にしているとしたら、CS推進どころか、ES推進も問題を抱えていることになるのではないか。けじめもつけない。社員を本当の意味で守ろうともしない。非管理状態ですか?。延々と時間を掛けて、顧客が泣き寝入りするのを待っているんだろうか?。問題を起こして10か月になるのに、自浄能力なし?。そんなマツダではない筈なのに。本当にいつまで放置するのですか?。

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@2016年7月

いつの間にかサイトアクセスが9,000PV(1万PV)を超えていた。既に全国のマツダ関係先からのアクセスを受けているのは間違いないだろう。マツダ車のユーザーからのアクセスも相当あるように思う。関係者による継続的な訪問もあるだろう。

できるだけ早く最終レビューを纏め、サイトクローズさせることも必要だろう。長期間の公開は想定外であり、不必要なインパクトをもたらす懸念もある。適切な解決策をもって一日も早く決着させることが誰にとっても必要ではないか。

と書いている間にあっさり1万PVを越えてしまった。マツダ関係の人がアクセスの殆どで、本不祥事と品質問題の対応の行方に強い関心を持っていることが窺い知れる。何処にも恨みを残さず、健全性の強化と信頼の回復につながる形の実現が急がれる。



@2017年10月

アクセスPVは既に3万を超えている。この間、不適切アクセスの軽減を図るために適宜サイトを開閉してきた。チェンジした車の調子は良いし後任の営業は素晴らしいの一言。加えてモデルも更新されたので、その後の記事の追加は限定的だ。時々思い出したようなアクセスがある。

設計や基本技術の不足については恐らく改善は見込めないが、マツダコネクト(マツコネ)に対する不満は大きくなる一方だ。バージョンアップしても何が良くなったのか分からないし、バージョンアップ自体がのんびりしたもので全く危機感のないものだ。しかもユーザー作業にして品質の一部と言う認識すら持っていない。マツダの品質ポリシーは常に買い替えを要求するもののようだ。10年乗れる車をマツコネでも責任もってサポートすべきだ。今は超無責任。


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@2020/12/28

PVが9万9千を超えていた。今度の正月には10万PVになりそうだ。 初回車検も昨年受けて初期レビューそのものは既に終了。今現在は強いて言えばメンテナンスフェーズのレビューになる。サイトも過剰アクセスの時は閉じるようにしているが、最近は落ち着いている。

この間は一方で、マツダの社長も関東マツダの社長も交代している。現場の店長も2回変わったらしい。何のお知らせも届けないのはマツダらしいのかな。メールリストに流すだけのことも難しい時代になったのかも知れない。

マツダは年次モデルとしてモデルチェンジを繰り返しているが基本を間違えている。最新技術のいち早い導入は良いけど、既存ユーザーを放置したまま。ソフトビジネスを全く理解していない。ロングライフユーザーを大切にする意識は現場にはあるが、メーカーには無さそうだ。

自動車業界のビジネスモデルを理解していない訳がないが、正面から取り組まないのは企業のDNAなのか。兎に角、古いCX-5モデルに最新のマツコネを搭載してもらうことは諦めない。出来損ないマツコネでもバージョンアップでまともなものに対応する筈だったのに、一度も実現されたことはない。約束は守ってもらわないといけない。ま、マツダの中で誰一人そんなことの実現は考えていないだろう。今思えば、最初からインチキだったのだ。誰かが責任もってやる筈のものは誰にもアサインされていなかった。出来ないなら最初から約束しなければいいし、そもそも市販カーナビを搭載できるように作り込むべきだった。出来もしないマツコネの幻想を振りかざしてユーザーを巻き込んでしまったのだ。知らんぷりして逃げ出して放置しているのが現状。

最初にマツダ車を買った時と結局同じになってきた。現場のハートフルな人材がブランドを支えているが、広島本社メーカーの連中は何も考えていない。 

最近、外車に乗る人が増えている理由が分かりそうな気がする。

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ヘッドライトが上を向かない?


ヘッドライトが上を向かない?
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  1. ライトを上に向けようとレバーを操作しても上を向かない。どう言う訳か。レバーを手前に引けば普通にフラッシュ(上向き)状態になる。しかし、常時上向きにすることがなかなか出来ないのだ。
  2. それ程緊急の深刻な事態でもないのでそのうち分かるだろうと思っていたが、実際はなかなか分からない。 
  3. サービスに問い合わせしているがこの程度でフォローするのも気の毒だから試行錯誤してみた。担当営業不在の状態が続いている*ので何かつけサービススタッフに負担を掛けさせてしまうのは申し訳ない思いだ。(*いつまでも担当営業をアサインしないのも店舗としての怠慢ではないか?)
  • 試行錯誤の結果
  1. ヘッドライトをオートから常時点灯にすると、ライトのアップダウンが出来る。
  2. オートの状態ではアップダウン(正しくはアップ)が出来ない。これは、スペックなのかトラブルなのか不明だが、仮にスペックとすると明らかな設計ミスだろう。ヘッドライトは普通はオートにしているものだ。ハイビームにするのに常時点灯にしてから上向きの操作をするのは余計な手順を踏むので好ましくない。
  3. マツダCX-5のHMI設計は疑問点が多いが、ヘッドライトの操作性についても仮にスペックなら設計ミスの一つに加えるべきだろう。 
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(追記)

ヘッドライトが上を向かない!!
  1.  5月下旬、点検に出した時にヘッドライトの様子も見てもらった。ここのエンジニアは例の営業とは全く違って誠実な対応でいつも感謝している。点検の結果、実際に夜間走行での確認はしていないが、模擬的にチェックした結果は異状なしと言うことだった。整備点検ではスペックを達成していると言うことだろう。
  2. オートライト状態でヘッドライトを上向きにしても、実際の明るさ、対向車の有無、歩行者の有無、走行速度などの状態に寄ってハイビームにならないということらしい。カタログのままです。
  3. しかし、街灯もない真っ暗な田舎道でハイビームが効かなければ意味が無い。それをスペックと言ってくれても役に立たない。殆ど利用機会のないスペックなら単純に設計ミスだろう。
  4. エンジニアの人は設定でハイビームにならないように出来るからと言って設定状態も確認していたが、設定の問題でもないとのことだ。
  5. 常時点灯の状態ならハイビームは可能。オートライト(ALH)の時はセンサーと複雑なロジックを利用するが、センサー感度の設定も含めて適切な処理が出来ていないのだろう。設計ミスか製造不良か分からないが、確認する環境も用意されていないのは残念だ。
  6. ロービームにするのも安全性能ならハイビームにするのも安全性能なのだ。
  • (結論)
  1. その後、本当に真っ暗なトンネルでオートライトでもハイビームに出来ることを確認できた。結局、センサーの感度設定が不適切ということに落ち着きそうだ。
  2. この車は品質不良が散見しているので整備点検工場(千葉)での作業が不十分なまま出荷されてしまったと推定できる。
  3. その原因は、やはり不適切営業によるフライングだろう。何らかの形で個体不良をもたらしているに違いない。本当に無関係なら全ロットに何らかのリスクが残されていることになる。
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(追記2)

デイタイムランニングライト:DRL?
  1. 日中走行時のヘッドライト常時点灯は緯度の高い国では普通のこと。燃費は悪くなるが安全性確保が優先されるのだろう。国によっては義務になっている。
  2. メーカーは通常のヘッドライトとは別に、燃費性能確保のために、常時点灯用のライトを用意している。それがDRL。当然一定の明るさを要求している。DRLは安全設備の一つという理解にたてば緯度に関係なく利用されるようになってきた。
  3. 日本は緯度が高い分けでもないのでそのような法律は無い。むしろARLはアクセサリー扱いされて光量に厳しい制約(300カンデラ以上は不可)がついてしまう。輸入車についているARLは光量が大きいのでそのまま使えない。一種の輸入制約になっている。
  4. メーカーは300カンデラ以下でDRLを装備することが出来るが、輸出仕様では恐らく400カンデラ以上など別仕様を設備することになる。DRLが普及すると、中古車が売りづらくなる?、コストアップになる?
  5. やはり、海外DRLの評価を踏まえ、国が法改正を行うことだろう。国会議員はサボっている?。
  • 安全性能では前方の状態を知って対応する自動運転関連の技術もあるが、歩行者を含む相手側の視認性の改善も重要。小動物が犠牲になるようなことを出来るだけ回避したいものだ。国土交通省の枠組みを超えた取り組みが望まれるが、日本の自動車業界の姿勢が常に受け身に回っていることも問題だ。
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マツコネ(マツダコネクト)がまたやってくれた!一通逆走・行き止まり等の不適切ナビ!



マツコネ(マツダコネクト)がまたやってくれた!一通逆走・行き止まり等の不適切ナビ!
  • マツコネ(マツダコネクト)
  • 一方通行を逆走案内
  • 行き止まり袋小路へ案内
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  1. 古い街並みの昔から一方通行の入り口にある老舗の店へ行くのに変なルート案内をするとおもったら狭い一方通行の道を逆走させるものだった。一通が解除されたのかと思ったらマツコネ側で無視していたようだ。
  2. 次は駅への案内をさせたら、駅舎と関係ない裏側を通り過ぎた袋小路に案内してくれる。止む無くバックで戻る羽目に。
  3. 立派な国道があるのに狭い裏通りを案内。老舗酒屋をどのように記憶させているのか分からないがいつも的外れな裏通りを案内して最後はこの近所ですで業務放棄。いつもの手だけど無責任な印象だ。
  • マツコネは単に地図が古い問題だけでなく、関連情報の保守も適切に行われていない。コスト抑えるためか、出来の悪いデータベースを使って済まそうとしたのだろう。
  • 15年前のカーナビでもそんなナビゲーションは出さなかったのに、マツダコネクトは如何にレベルの悪いものを使っているかがよく分かる。安心のないカーナビなどうんざりさせられるだけだ。
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  • 逆走指示は事故誘発のリスク
  1. 逆走指示なんて高速道路でなくても重大事故になりかねない。 今回は知っている街中だから間違いに気付くことが出来たが、知らない街で逆走を指示されたらそのまま行ってしまうだろう。法的にはマツダは責任を問われないかも知れないが社会的責任を免れることは出来ない。
  2. 昨今増えている逆走事故がカーナビの不具合を原因としたものでなければよいが、事故調査時には留意すべき事項ではないか。
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