マツダの意外な頑張りに脱帽
- ケミカルというか高分子化学領域もマツダは強いのか。パートナーがいるのか。
- 最近のマツダは縁の下の力に光を当てている。いいことだ。
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/020300054/020300001/?n_cid=nbptec_tecml&rt=nocnt
マツダの材料モデルベース開発
マツダ、原子・分子レベルのモデル化で樹脂部品軽量化
岩尾信哉=自動車ライター 2017/02/10 05:00 1/2ページ
マツダは2016年12月中旬、同社の横浜R&Dセンターで、材料技術開発に関する説明会を開催した。同社はMBD(Model Based Development:モデルベース開発)を車両の設計段階に適用しているが、材料についても同手法の適用を進めている。マツダは、MBDを「開発対象をモデル化して、効率的に最適化する開発手法」と定義している。
今回のテーマである材料MBDを使えば、開発対象となる物質を原子・分子レベルまでモデル化することで、物質に起こる変化や現象を効率的に最適化できる。今回は材料の技術開発におけるMBDの活用例を紹介した。
マツダは大学の研究室と産学共同で、兵庫県佐用郡のX線放射光によるnmレベルの構造解析を実施する「Spring-8」を利用した研究開発をしている。自動車関連の「Spring-8」を利用した研究開発例としては、タイヤメーカーによるタイヤのトレッド面のラバーに関して、分子構造の変化をシミュレーション解析と組み合わせて実施しているが、マツダはMBDによって得られた基盤技術を基に、実車における高機能材料の実用化を目指すとしている。
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http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/020300054/020300001/?P=2
マツダの材料モデルベース開発
マツダ、原子・分子レベルのモデル化で樹脂部品軽量化
岩尾信哉=自動車ライター 2017/02/10 05:00 2/2ページ
マツダ、原子・分子レベルのモデル化で樹脂部品軽量化
MBDを活用した研究開発例としては、排ガス浄化触媒の解析や樹脂複合材料の界面レベルのモデル化などが挙げられる。具体的には、24GHzの短距離レーダーのバンパー周辺での電波の拡散を防止する技術やCFRP(炭素繊維強化樹脂)を利用したバンパーの軽量化技術、材料の耐食性の評価方法の改善技術などを紹介した。
マツダの技術研究所・先端材料研究部門・統括研究長兼首席研究員の藤 和久氏によれば、MBDを用いたテーマとして、マツダは材料開発のテーマ熱マネージメント(遮熱材)、NVH(ゴム材)、軽量化(複合材)環境エネルギー(触媒)、デザイン(表面)を掲げており、広い技術領域での車両性能の向上に貢献が可能としている。
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