Maintenance Plan
/
メンテナンスプラン
マツダにも予防保全の考え方があるのだろうが、顧客サポートの一環としての取り組みとしては極めて不十分な印象がある。オプションの「パックdeメンテ」を利用して、車のカルテ作りなどもやっているのだから、修理計画の立案で顧客への提示も可能な筈なのに、そういうものが提示されたことは一度も無い。
個別の問題に対する修理対応は、内容もコストも具体的に出て来るのに、全体像を示すものは全くと言っていいほど示されない。
/
トヨタならそういうものが出て来るかと言うと、トヨタでも出てこない。が、あまり問題に感じない。トヨタの現場スタッフ自身がメンテナンスプランを持っていて粛々と車の安全安心の確保を図っている。顧客は、極端に言えば何も知らなくても安全安心に乗っていることが出来る。唯一気を遣うのは、今回の点検費用はどれくらいになるかと言うことだけ。
/
※
【関連】長く乗れる車
※
マツダは如何か?
これが実によく分からないのだ。点検しました。で車は戻って来るが、戻ってきた車の前で、点検の結果、これこれの問題がありました。修理をするとこれだけの費用が掛かります。どうしますか?と言って来る。
先送りできる問題と先送りできない問題との区別もよく分からない。期限が何時かも分からない。時価の点検時で良いのかも分からない。
/
メンテナンスプランを出してくれと言っても、レスポンス無し。
時期×内容×費用
その気が無いのだろう。
/
最大の問題:
この点検から戻った車。このまま乗り続けていいのかどうか。
肝心要が明確にされない。安全安心を提供できない技術サービスなど全く意味が無い。技術が言うことを営業は正しく伝えているのか。
五里霧中とか暗中模索とは不透明な言葉が並んで出て来る。
/
クルマは不具合があっても時間とお金を掛ければ修理できる。しかし、人は、多くの場合、どんな問題があっても、簡単には変わることができない。
/
@2024/11/16
【長く乗れる車】
長く乗れる車にトヨタがランクインしてマツダ車がランクインしない理由の一つが分かったかも知れない。
トヨタは半年点検や車検に出すと、問題個所を修理して戻してくれる。トヨタ車は常に安全安心を確保している。未然防止・予防的メンテナンスも実施されていれば、性能もハイレベルで維持され、ドライバーの満足度も維持される。クルマへの愛着も大きくなる。トヨタ車を長く乗る人が多い理由が分かる。カスタマービジネスが安定的に収益に貢献するのも自明。
一方、マツダは問題がありますよ教えてくれるだけで修理に踏み切るかどうかは顧客任せ。実際に故障するまで放置される。クルマのダメージは大きくなるし、修理も高くつく。性能が維持されていない状態が長いから、ドライバーの満足度は維持できない。クルマへの愛着も冷めて行く。
マツダのメンテナンスポリシーがどんなものか知らないが、マツダ本社の考え方か、ディーラー部門の考え方か、いずれにしても、経験する実態は残念なもの。残念以上に危険なもの。
昔、マツダ地獄と言う言葉があったが、下取りが低いというものだったが、その背景にはマツダのメンテナンスポリシーも大きく影響していたのではないか。しかも、これは昔の話でなく、現在進行形の話だ。重大故障・重大事故に見舞われたら、本当に地獄を見る羽目になる。
マツダ車が長く乗れる車に1台もランクインできない理由の1つはマツダ車のメンテナンスポリシーにあることは間違いない。
パーツにゴム製品を使うのは劣化当然で先手のメンテで劣化被害を防止するのが当然だろうが、実際にやっているとは思えない。
*
最初の車検迄2~3年間を楽しんだら乗り換える人にはマツダ車は魅力的かも知れない。
マツダの中古車も相応のレベルと思えば、長く乗ることは無い。どんどん代替わりして早々に廃車だろうか。
長く大事に付き合いたいなら、少なくも現状のメンテナンスポリシーに於いては、マツダ車は乗ってはいけない車になりそうだ。
担当する営業やサービスの気持ちでメンテが変わるようなら、それもまた企業として問題。
*
車を買い替える時も。同じ話になる。トヨタ車ならまた買っても良い。いや、是非トヨタ車を買いたいとか。マツダ車は、人によっては二度と御免の心情になるだろう。
カスタマーベースを維持できるトヨタの収益は良くなり、カスタマーベースの維持が難しいマツダの収益が落ちるのも当然。極端な物言いを続けているが、好循環と悪循環を対比してみることが出来た。
*
/
トヨタは10年乗ったらオーバーホール。しっかり点検修理。オーバーホールの話をマツダの新しい営業さんに話したら驚いていた。マツダでは10年乗る人がいないからオーバーホールなど話題にもならない。正に真実の瞬間と言う奴だ。
マツダはCX-5という類稀な逸品を手に入れても、ビジネスモデル改革には踏み込もうとしていなかったようだ。似たような商品を並べることで経営者の頭もいっぱいだったのだろうか。
マツダ地獄に最初に落ちたのはマツダの経営陣だったのかも知れない。
/