マツダの快挙!圧縮着火型ガソリンエンジンSKYACTIV-X!時代の流れに間に合ったか?
- ディーゼルの点火方式をガソリンで実現した訳だが実用化がなれば快挙。
- ドライブフィールにどのように反映されるか興味深い。
- 問題は化石燃料が否定される中での新技術投入は経営的にはかなりギャンブルになるだろう。トヨタがやるなら吸収できるリスクだがマツダがやれば命懸け。
- 新しいエンジンが評価されるには10年の年月が掛かるものだ。魅力的なだけに返って負担にならないか。
- それでも新しいエンジンの車に乗りたいという誘惑に駆られる人は少なくないだろう。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/08/news078.html
2017年08月08日 14時07分 更新
ガソリンとディーゼルの長所融合:
マツダ、ガソリン初の圧縮着火エンジン「SKYACTIV-X」実用化
マツダは、ガソリンエンジンで初めて圧縮着火の実用化に成功した「SKYACTIV-X」を開発し、2019年から導入すると発表した。
[ITmedia]
マツダは8月8日、ガソリンエンジンとしては世界で初めて「圧縮着火」の実用化に成功した「SKYACTIV-X」を開発し、2019年から導入すると発表した。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの長所を融合し、燃費率とトルクの向上を実現するなど、環境性能と動力性能を両立できるという。
photo
ガソリンを圧縮着火させる「SKYACTIV-X」=マツダの発表資料より
【訂正 「SKYACTIV」表記の誤りを訂正しました。】
一般にガソリンエンジンの場合、ガソリンと空気の混合気をシリンダー内で点火プラグの火花で着火する。これに対し、ディーゼルエンジンはシリンダー内のピストンで圧縮して高熱になった空気に軽油を噴射することで自己着火させる仕組みで、点火プラグは不要だ。
マツダが開発した「SKYACTIV-X」は、ディーゼルのように、混合気をピストンで圧縮することで自己着火させる圧縮着火(Compression Ignition)を世界で初めて実用化した。
従来の火花点火と併用する独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」(火花点火制御圧縮着火)により、実用化の課題になっていた圧縮着火の成立範囲を拡大。火花点火と圧縮着火のシームレスな切り替えを実現しているという。
photo
火花点火を併用することでブレークスルー
新エンジンのメリットは動力性能と環境性能の両立だ。圧縮着火によりエンジンレスポンスが向上する上、燃費改善のために装備するエア供給機能を活用し、現行のガソリンエンジン「SKYACTIV-G」に比べ、トルクが全域で10%以上、最大30%アップするという。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの長所を併せ持つ
出足も良くなる
また混合気を理論空燃比よりはるかに薄くする「スーパーリーンバーン」により、エンジン単体の燃費率は現行SKYACTIV-Gと比べて最大で20~30%程度改善。2008年の同社ガソリンエンジンと比べると35~45%も良くなり、最新のクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」と同等以上になるという。
また、低燃費率の領域が極めて広いというエンジン特性を生かし、ギア比の選定自由度が大幅に広がり、走りと燃費を高次元で両立できるという。
「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」
マツダは新たに「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を発表。二酸化炭素(CO2)の企業平均排出量を50年までに10年比で90%削減を目指し、30年までに50%削減を目標に掲げる。
英仏で電気自動車(EV)化を打ち出す動きがあるが、「今後も世界的に大多数を占めると予測され、CO2の削減に最も効果のある内燃機関の理想を徹底的に追求し、効率的な電動化技術と組み合わせて導入」。一方で、規制がある地域などでEVなどの電気駆動技術を2019年から展開する計画も明らかにした。
自動運転技術は実証実験を20年に開始し、25年までに標準装備化する。
Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
/
SKYACTIV-X
勘違いしてはいけない。ガソリン-ディーゼルも只のエンジンだ。 発表した以上、リリースのタイミングは遅らせてはいけない。間違ってもMRJみたいな無様な事態は回避すべきだ。1年、遅くとも2年。
太いトルクはドライバリティを格段に向上させる。
問題はトランスミッション。今のような朴訥としたものではエンジンが可哀想だ。スポーツ一辺倒では駄目。巡航ドライブの重要度を理解しなければ宝の持ち腐れ。
/
(追記)
このスクープが本物なら素晴らしい。マツダは不満だろうがトヨタグループに真っ先にエンジン提供した方が世界戦略上は優れている。トヨタ車の色まで変わってくる。ここでロータリーの二の舞を踏まないことだ。閉塞したデザインやマツコネと心中させてはいけない。
-
https://response.jp/article/2017/09/04/299296.html
マツダの革新エンジン「SKYACTIV-X」、採用第一弾は アクセラ か
2017年9月4日(月) 08時00分
マツダのCセグメント世界戦略車『アクセラ』(海外名:マツダ3)次期型プロトタイプを、レスポンスの兄弟サイト、Spyder7のカメラが捉えた。現行型のボディによるテスト車と見られるが、注目はボディ側面に書かれた「SKYACTIV-X」の文字。マツダが8月に発表した新世代エンジンの搭載が予告されているのだ。
SKYACTIV-Xは、「HCCI」(予混合圧縮着火)と呼ぶガソリンを希薄燃焼させる技術を採用し、現在の「SKYACTIV-G」よりも約20~30%の燃費向上や30%近いトルクアップが見込める新世代エンジンだ。これまではその制御が難しく実用化されてこなかった。
SKYACTIV-Xは2019年から導入されることが明かされているが、今回のスクープから、その第一弾が次期アクセラとなる可能性が高い。SKYACTIV-Xエンジンを搭載した次期アクセラの燃費は、ハイブリッド車と遜色ない30km/リットル近くまで伸びることが予想される。
今回のプロトタイプから次期型のデザインを想像することはできないが、現行『CX-5』に始まった第2世代「魂動デザイン」を継承するものとなるだろう。しかしリアフェンダーが若干拡げられていることから、次期型ではトレッドが拡大される可能性がある。
10月の東京モーターショーでの出展が公式に予告されているSKYACTIV-X。そこで見られるのはこのアクセラか、はたまた別のスペシャルモデルか…。
《子俣有司@Spyder7》
/
<素人考え>
ガソリンよりは燃費は良くてディーゼルには及ばない。トルク感もガソリンよりはあるがディーゼルには及ばない。フィーリングはガソリン車に乗っていたには逞しく感じられディーゼル乗りにはスムーズを感じられるかも知れない。機構が複雑でトラブルに襲われる懸念はある。燃焼モードが2フェーズあるからそのコントロールのノウハウも必要。ツインターボのコントロールと似ているが、CX5も当初は唐突な吹き上がりで苦労した筈だ。素性の良いエンジンも熟成には時間が掛かる。エンジンを改良すればどうしても目が行くのが変速機。
マツダまで中国資本の餌食にならなければいいが、なんとなく不安がよぎる。昔の悪夢が蘇る。夢のロータリーエンジンは憧れの一つだが、気が付いたら時代が求める価値観の外に出ていた。デザインとエンジンに拘っているが(実際に車を購入した理由の一つになっているが)、ある日突然、只の古いものの象徴になるかも知れない。
もはや大衆車路線は無理かな?
/